01|住宅購入の予算と諸費用|契約前に確認したい支払い時期
物件価格が3,000万円なら、用意するお金も3,000万円。そう考えて探し始めると、契約や引渡しの前に必要な費用で予定が変わることがあります。
購入予算は、総額・毎月の負担・支払う時期の3つに分けると整理しやすくなります。まずは、物件探しの前に押さえておきたいお金の組み立て方を説明します。
1.物件価格に、購入にかかる費用を足す
総予算には、物件代金のほか、購入手続き、工事、引越しなどに必要なお金を含めます。必要な項目は、物件や契約方法、借りるローンによって変わります。
| 費用のまとまり | 主な項目 |
|---|---|
| 購入・借入れの手続き | 仲介手数料、登記費用、契約などに伴う税金、ローンの手数料・保証料、火災保険料など |
| 住むための工事・準備 | 修繕・リフォーム、家具・家電、引越しなど |
| 物件によって必要な費用 | 土地の造成や給排水の工事、建築費、マンションの修繕積立基金など |
「諸費用は物件価格の何%」という目安だけでは、工事を含む実際の総額は分かりません。候補が決まったら、項目ごとの見積りで確認します。中古住宅は修繕の範囲、土地は希望の建物を建てるために必要な工事まで調べてから判断しましょう。
2.毎月払える額から、借入額を考える
今の家賃と住宅ローンの返済額が同じでも、住居費全体が同じとは限りません。固定資産税や保険の更新、自宅の修繕費が必要です。マンションでは管理費・修繕積立金・駐車場代なども確認します。
毎月の返済額+持ち家で続く負担を、教育費や車の買替え、収入が減る時期も考えた家計と照らし合わせます。銀行の借入可能額を、そのまま自分の購入予算にしないことが大切です。
金利によっても返済額は変わります。例えば、3,000万円を35年・元利均等返済・ボーナス返済なしで借り、下記の金利が全期間続くと仮定した場合の比較です。
| 仮定の年利 | 毎月の返済額 |
|---|---|
| 1% | 約84,700円 |
| 2% | 約99,400円 |
| 3% | 約115,500円 |
これは計算例で、現在の募集金利や将来の金利予測ではありません。手数料・保証料・保険料なども含みません。実際に利用できる金利や返済方法で試算し、変動金利を選ぶ場合は、金利が上がったときの負担も確認します。
3.「借りられる費用」と「先に払うお金」を分ける


住宅ローンに諸費用や工事費を含められる商品もあります。ただし、対象になる費用や条件、融資の時期は金融機関・商品によって異なります。
特に確認したいのが手付金です。手付金は通常、売買代金の一部に充てるお金で、代金とは別の追加費用ではありません。売買契約時の支払いが一般的で、通常の購入ローンが実行される引渡し時より先に必要になります。最終的に借入れで賄える予定でも、途中の支払いに使える現金があるかは別に確認しなければなりません。
| 時期 | 確認する支払い |
|---|---|
| 売買契約のとき | 手付金、契約に伴う費用、仲介手数料の支払時期など |
| 引渡しまで | 残代金、登記やローンの費用、税金等の精算金、保険料など |
| 引渡し後 | 工事代・引越し代、家具・家電、不動産取得税がかかる場合の納付など |
上の表は整理の例です。工事代を着工前や工事途中に払う場合もあるため、自分の契約に合わせて「いつ・いくら・何で払うか」を書き出します。土地から建築する場合は、土地代と建築代の支払いに合わせた融資方法も、契約前に相談してください。
4.手元に残すお金と、減税の扱いを確認する
貯金をすべて購入費用に使うと、購入後の急な出費に対応しづらくなります。生活費の備え、近い将来に必要な教育費などを先に分け、購入に充てる自己資金を考えます。必要な備えは世帯ごとに違います。
住宅ローン減税は、住宅の性能や入居年、本人の所得などの要件があります。購入時にその場で現金がもらえる制度でもありません。対象になるか、必要な証明書を取得できるかを確認し、未確認の減税・補助金を手付金などの支払いに充てる前提で計画しないようにしましょう。
資金計画をもらったら、この4欄を確認する
| 確認する欄 | 数字をそろえる内容 |
|---|---|
| 購入の総額 | 物件代金+諸費用+工事・引越しなど。未確定の費用も別に書き出す。 |
| 自己資金と借入額 | 購入に使う預貯金と借入額。購入後に手元に残すお金も確認。 |
| 支払日と融資日 | 手付金・残代金・諸費用・工事代を、いつ何で払うか。 |
| 購入後の住居費 | 毎月の返済に、管理費等と税金・保険・修繕への備えを加える。 |
見積りで「一式」となっている費用や未確定の項目は、含む内容と、いつ金額が固まるかも担当者に確認します。
借入れの見通しを確かめる段階は、住宅ローンの事前審査と本審査で説明しています。物件探しと並行して進めましょう。
購入予算の目安ができたら、現地で暮らし方と必要な工事を確かめます。
02|内見で確認することを読む →物件価格に諸費用や工事費を加えた資金計画を相談したい方へ。
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