空き地・空き家を貸したらいくら残る? 賃料と初期費用の比べ方
空き地・空き家の賃貸を考えている方へ
貸したら、
いくら残る?
賃料、先にかかるお金、貸した後の負担。
この3つを並べて、貸すかどうか考えましょう。
家賃や地代が毎月入ってくるなら、使っていない家や土地を残しておく方法になるかもしれません。ただ、募集する賃料がそのまま手元に残るわけではありません。借り手が決まるまでの期間、管理や手入れの支払い、貸す前の準備費用もあります。
最初に知りたいのは「高く貸せるか」だけでなく、費用を払っても、自分が貸したいと思えるかです。金額がまだ分からない項目は、そのまま相談する材料にできます。
月額より先に、3つに分けてみる
入ってくるお金
家賃・地代。募集や空室の期間も含め、1年でいくら受け取る見込みか。
貸した後の出費
税金・保険・管理・手入れ。返済がある場合は、返済額も別に確認します。
先に払うお金
片付け・修繕・整備・募集など。貸し始めるまでに、自分の資金でいくら払うか。
空き家なら、設備の状態や修繕の分担。空き地なら、使う用途に合う整備や、出入りの条件などを確認します。建物がない土地でも、費用や手間がかからないとは限りません。工事を頼む前に、希望する貸し方で募集できるか、どの準備が必要かを確かめましょう。
数字を並べると、こんな違いが見える
月6万円でも、
年間の残りは72万円とは限らない。
以下は説明のための仮定です。春日井市の相場や、実際の見積もりではありません。
- 月6万円 × 12か月
- 72万円
- 税金・保険・管理などの支払い
- −18万円
- 借入金の返済
- なし
- 修繕などに備えて残しておくお金
- −6万円
- 年間に残せる目安
所得税・住民税等を引く前 - 48万円
貸す前のリフォームに自己資金120万円、片付けや募集などに自己資金24万円を使うなら、初期費用は合計144万円。年間の残り48万円から引くと、その年は96万円の持ち出しです。同じ条件が続けば、144万円を年間48万円で埋める単純計算は3年です。
この例と下の計算欄は、賃料が12か月入る想定です。募集や空室で収入が減る場合や、追加の修繕が必要な場合は、残る額も変わります。
「3年なら貸したい」「そんなに先になるなら、準備費を抑える案も知りたい」。数字を見る目的は、自分が考えられる条件をはっきりさせることです。
分かる数字で、確かめてみる
あなたの物件なら、
年間いくら残せそう?
分からない項目は空欄、支払いなどがないと確認できた項目は「0」です。毎年の支払いと、貸す前に一度かかる費用を分けて入力してください。
毎年の収入・支払い
貸す前の初期費用今回、自己資金で払う分
年間に残せる目安
未確認の項目があります所得税・住民税等を引く前/修繕等の備えを差し引いた後
賃料が12か月入る想定です。募集・空室による収入減は含めていません。
空欄を0円扱いせず、確認できた条件で計算します。
- 年間の賃料収入
- 維持・管理費と返済を引いた残り
- 貸す前の初期費用の合計
リフォーム・整備費+その他の初期費用(自己資金) - 初期費用も払った年の残り
- 準備の自己資金を埋める期間
同じ条件が続くと仮定した単純計算
この計算は資金の出入りを整理するためのものです。税務上の所得・経費の計算、賃料査定、収益の保証ではありません。修繕等の備えは、実際に支払った費用と区別しています。
計算に含めるもの・含めないもの
年間の賃料収入=月額賃料 × 12か月。そこから年間の維持・管理費、借入返済、貸した後の修繕等の備えを差し引きます。貸す前のリフォーム・整備費とその他の初期費用は別に合計し、その費用を払った年の残りと、自己資金を埋める期間に反映します。年間の費用には重ねて入力しません。
返す予定の敷金・保証金、物件を売った場合の価値、所得税・住民税等、まだ想定していない出費は含めていません。消費税の納税等が必要な場合も別途確認が必要です。入力する賃料と費用は同じ税込・税抜の基準にそろえてください。
複数台の駐車場や複数室の場合も、対象全体の月額を入力してください。この簡易計算では区画・部屋ごとの空き状況を反映しないため、実際の試算では別途確認します。
「準備の自己資金を埋める期間」は、その自己資金を年間に残せる額で割った値です。物件の購入代金や税金を含む投資全体の回収期間ではありません。年間の残りが0円以下の場合は、回収年数を計算しません。
入力値を保存する機能や、当社へ送信する機能はありません。ページを更新すると消えます。
金額が分からないところが、
次に確認するところです。
賃料が空欄なら、希望する貸し方と物件の状態から、募集できる金額を調べるところから。修繕や整備の費用が空欄なら、何をどこまで直す必要があるかを確認します。全部直した見積もりを先に取ると、貸し方に合わない工事まで含んでしまうことがあります。
管理の費用を比べるときは、月額だけでなく、借り手からの連絡、賃料の未払い、退去時の対応など、何を任せられるかも確認しましょう。住宅の修繕では、借主にどこまで負担してもらうかを一方的に決められるわけではありません。契約内容と物件の状態を合わせて確かめます。国土交通省の原状回復ガイドラインも参考になります。
借り手への対応はどこまで任せられる? 管理の範囲と費用を確かめる →
「残る金額」だけで、決めなくてもいい。
多少手残りが少なくても、家や土地を残したい人もいます。逆に、収入が見込めても、対応や先の出費を考えると貸したくない人もいます。いくら残れば貸したいか、先にいくらまで出せるか、どんな負担なら続けられるか。数字と一緒に、この3つも考えてみてください。
貸さずに持ち続ける場合も、税金や手入れの支払いはあります。比べるときは、もともと続く支払いと、貸すために新しく増える支出を分けると、負担がどれだけ変わるかも見えてきます。
将来自分や家族が使う予定があるなら、その時期や用途も先に伝えます。収支が合うことと、予定どおり使えることは別の確認です。土地・建物の用途や契約条件によって扱いが違うため、いつでも手元に戻せる前提で進めないようにしましょう。
