今いくら?
写真に家があっても、更地で渡す?
同じ町の成約を、渡す条件から読み直す。
「古い家があるから、土地は安くなるのだろうか」。石尾台の成約資料を調べると、古家のある写真に「解体更地渡し」と書かれた土地がありました。建物を残す売買と、壊して渡す売買では、同じ坪単価でも意味が違います。まず坪15〜20万円を比較の軸に。20万円台の成約も含め、どんな状態で引き渡す価格なのかを見ていきます。
住宅地を比べる当社の目安です。近年は10万円台後半〜20万円前後の成約が多く、条件によって20万円台の例も。15万円が下限、20万円が上限という意味ではありません。
2026年10月|当社の見立てと成約資料を照合坪約20.5万円
2丁目の住宅地1地点。2025年約20.2万円から2026年約20.5万円へ。公的な地点評価の変化で、町内すべての売値や売れやすさを表す数字ではありません。
各年1月1日。同地点の公表価格を坪換算。動きが鈍め
当社は市内の土地全般に、動きの鈍さを感じています。高い成約1件に合わせて出せばすぐ売れるとは考えず、買手の予算と販売中の反応を見ます。
2026年10月|当社が感じる市内全体の状況。町別の販売期間・売却率の統計とは別です。01 / PRICE & CONDITIONS「古家あり」でも、
更地で渡す成約がある。
石尾台では、100坪前後の敷地にも10万円台の成約が見られます。一方、70〜90坪前後で20万円台の記録もありました。広さや道路に加えて、売主が解体して渡すのか、買主が建物を引き受けるのかをそろえて比べます。
広告の写真には家が写っていても、契約上は更地で引き渡す場合があります。「上物有」の欄だけで、買主に解体費がかかる土地と決めないこと。逆に「更地」でも、擁壁や設備まで建築に使える状態かは別に確認します。
100坪前後の更地に、
10万円台後半の成約。
90〜110坪前後の更地や、解体更地渡しの土地に、坪10万円台後半の記録がありました。
図面で南西側の道路に面する整形地を確認。うち一つは「上物有」の登録でしたが、図面には解体更地渡しと明記されています。成約単価に、建物を壊して渡す条件が含まれている例です。
同じ100坪前後でも、
古家付きの価格には幅。
100坪前後・古家のある土地には、坪10万円台の成約。約6mの道路に面する例と、約9mの道路に面する例を確認しました。
図面は古家あり・引渡し相談の表示で、解体更地渡しの明記は確認できませんでした。建物をどう扱うか、外構や道路との段差はどうか。道路幅一つで価格差の理由を説明しきれるものではありません。
南道路や角地には、
20万円台の例も。
70〜90坪前後の古家のある土地に、坪20万円台前半〜半ばの成約がありました。南側道路や二方向の道路に面する記録です。
二方向道路の一例は、図面に解体更地渡し・建築条件なしと記載。古家のある土地が全て20万円未満だったわけではありません。ただし、南道路・角地という言葉だけで同じ価格になるとは扱いません。
小さめの分譲区画も、
必ず20万円台ではない。
50坪台の更地の1区画に、坪10万円台後半の成約を確認しました。
図面は2区画の分譲計画で、両区画の価格が載っていますが、今回の成約として確認できたのはそのうちの1区画です。小さく分ければ高い単価になる、隣の区画も同じように売れた、とは読みません。
上は2024〜2026年の成約資料の特徴を粗く整理したものです。個別の土地を特定できる所在地・正確な面積・成約日と価格の組合せは掲載していません。資料で確認できない費用負担や契約条件まで、同じとは扱いません。
補足:安い記録も、高い記録も確認しています
古いレインズ成約には坪10万円未満、公表取引にも2023年の10万円未満や、20万円台・30万円台の例があります。安いから特殊、高いから普通とは決めず、時点・規模・引渡し条件を確かめます。資料だけで価格の理由が分からない記録を、いまの標準価格の根拠にはしません。
同じ面積・接道の別年の掲載もありますが、同じ土地の再売却か、別区画かは確定できません。二つの数字だけで町全体の値下がりと計算していません。
02 / ROAD & USE家を壊したら、
すぐ建てられる?
更地渡しで取り壊す範囲は、家だけなのか。塀や庭木、車庫まで含むのか。水道・排水の管は使えるのか。売主と買主で認識が違うと、価格の合意後に費用の話が残ります。成約を比べるときも、先にその条件を確かめます。
石尾台の過去の資料には、敷地自体は平坦でも、隣地との高低差の確認が必要な記録がありました。自分の庭が平らでも、道路や隣の土地との間はどうか。古い擁壁は見た目だけで安全性や再利用を判断せず、資料と現地、建築計画を照合します。
- 何を残し、何を撤去して渡す?建物・塀・庭木・車庫などの範囲を整理。見積りの内容と契約の引渡し条件を合わせ、誰がどこまで負担するかを決める。
- 道路・隣地との段差はどうなっている?駐車場の出入口、階段、隣地側の擁壁も確認。必要に応じて建築の専門家と、安全性や建て替え時の対応を調べる。
- 更地にした後、何の工事が残る?水道・下水・ガスの既存管と引込みを確認。家を建てるために追加で必要な工事を見積り、土地代だけで買手の負担を考えない。
03 / PRICE TREND公示は約20万円。
売れ行きとは分けて読む。
補足:同じ公示地点の2016〜2026年を見る
各年1月1日。町内成約の平均ではありません。棒は0〜30万円/坪の共通尺度です。
公示地点は2丁目、東側約12mの市道に面する60坪台の住宅地です。建物があるままの売買価格ではなく、更地としての標準的な価値を評価しています。100坪前後の古家付きや、工事の確認が必要な敷地へ、そのまま当てはめる数字ではありません。
この地点は長く坪20万円前後で推移し、2025年・2026年は小幅に上昇しました。国の鑑定評価書も、駅から距離はあるものの、住環境や相対的な値頃感が住宅需要を支えていると捉えています。
一方、成約の高い例だけを拾って「石尾台は今いくらでも売れる」とは言えません。2026年の成約登録も確認できていますが、売りに出した全件や販売期間が分かる資料ではありません。上昇・下落の判定と、個々の土地が買手の予算に合うかは分けて考えます。
04 / YOUR LAND「渡す状態」も、
売値と一緒に考える。
石尾台は坪15〜20万円を比較の出発点に、近い広さ・道路・引渡し条件の成約を選びます。20万円台の良い例も、10万円台の例も、確認していない負担まで同じとは考えません。
売る方には、古家を残すか、更地で渡すか、それぞれの費用と手取りを。買う方には、土地代の先に必要な工事と、希望する家を建てられるかを。自分の敷地に近い成約から、無理のない価格と進め方を整理します。
場所と敷地を見て、価格の根拠を整理します。
場所・おおよその広さ・建物の有無からお知らせください。近い成約との違い、必要な調査や費用、売り方・買い方を一緒に整理します。売却を決める前のご相談でも構いません。
成約資料・価格の読み方・出典
資料確認:2026年10月30日。レインズの売土地・成約を検索。石尾台を前方一致・売土地・成約・全期間で検索し114掲載を全3ページ確認。2016年以降55掲載、2021年以降22掲載の詳細を読み、古い低価格2掲載も追加確認。計24掲載の詳細と15掲載の図面を照合し、主に2024〜2026年16掲載を比較しました。同じ面積・接道の記録や同じ分譲計画を含み、独立した取引件数とは扱いません。国交省の公表取引は石尾台・土地・2016年第1四半期〜2026年第2四半期の28件を全2ページ確認。両資料には同じ取引が含まれる可能性があり、件数は足し合わせません。掲載記録は町内の全取引や販売期間を網羅するものではありません。
冒頭の単価は、成約資料と当社の現場感を踏まえて条件を比較するための目安。町全体の成約平均、公的な査定額、個別の上限・下限ではありません。売出件数・売出価格帯・個別の売物件は掲載していません。
公示地価は国土数値情報2026年の春日井−10と国の鑑定評価書を照合。同地点の公表価格から坪換算し、前年比は原値で計算。公表取引価格情報はアンケートに基づく加工・丸め値で、事情欄が空欄でも事情がないとは断定できません。1坪=400/121㎡で当社換算、変動率は原値から計算。資料の基準日と記事確認日は分けて表示します。挿絵は街並みのイメージで、実在の売物件や現地の景観を再現したものではありません。

