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不動産売却

住みながら家を売るには?内覧・買い替え資金・引越しの段取り

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住みながら、家を売る。内覧・買い替え資金・引越しの段取り

今の家に住みながら、売却と引越しを進める。

今の家を売って、もう少し便利な場所に住みたい。けれど、次の家はまだ決まっていない。売りに出すなら、先に引っ越さなければいけないのだろうか。

住んだまま、家を売りに出すことはできます。売買契約を結んだその日に、出ていくわけでもありません。購入希望者に家を見てもらいながら普段の生活を続け、契約で決めた引渡し日までに引っ越す、という進め方ができます。

ただ、「売れたお金で次の家を買う」と考えているなら、値段と同じくらい大事なのがお金が入る日と、次の家のお金を払う日です。そこから順番に整理しましょう。

01 / 契約と引渡しは別の日

売買契約を結んだら、
いつまでに引っ越す?

購入申込みが入り、価格や引渡し日などに双方が合意したら、売買契約を結びます。その後、買主の住宅ローンの手続きなどを経て、売主が代金の残りを受け取り、鍵を渡します。この最後のお金の受取りと引渡しを行う日が「決済日」です。原則として、売主は契約で決めた引渡し日までに引越しと荷物の搬出を済ませます。引越しに必要な期間を考えて、契約前に買主と日程を相談します。

売り出し・内覧今の家で暮らしながら
売買契約価格と引渡し日を合意
引越し・片付け次の住まいへ移る
決済・引渡し残代金の受領・鍵の受渡し

基本的な順序です。契約から引渡しまでの期間は、売主と買主の予定や融資の手続きによって異なります。決済後に引越す場合の取り決めは、後の章で説明します。

買主にも、賃貸の更新、子どもの入学、引越しなどの予定があります。「次の家が見つかるまで、いつまでも待ってもらう」という進め方はできません。希望する退去時期は、売り出す段階から担当者に伝え、申込みの条件交渉で確認しておきます。

「新居が完成するまでは出られない」「子どもが今の学校を卒業してから引っ越したい」など、時期を決めるうえで外せない事情も担当者に伝えます。買主が希望する引渡し日に応じられるかを判断し、必要なら別の日を提案できます。

02 / 売却代金を受け取る日と、新居の支払日

売却代金はいつ入る?
次の家の支払いに間に合う?

売買契約では手付金を受け取ることがありますが、代金の大部分が入るのは決済のときです。一方、次の家の購入では、契約時の手付金や諸費用など、先に必要になる支払いがあります。

さらに、今の家の住宅ローンが残っていれば、売却代金の全額を次の家に使えるわけではありません。ローンの返済、仲介手数料などの売却費用も整理します。

売却代金から、ローンと費用を差し引く例

3,000万円で売れても、
3,000万円を使えるわけではない。

売却代金
3,000万円
住宅ローンの返済
−1,800万円
売却費用(この例の想定)
−120万円
差し引き
1,080万円

この1,080万円も、契約日に全部受け取れるお金ではありません。引越し、仮住まい、売却に伴う税金が生じる場合の支払い、手元に残す生活資金も別に考えます。費用120万円は説明のための仮定で、定額の目安ではありません。

例えば、新居の鍵を受け取ってから引越し、その後に今の家を引き渡すなら、今の家の売却残代金が入る前に、新居の残代金を支払う場面が出てきます。預貯金や新居の住宅ローンで用意できるのか、引渡し時期の調整が必要なのか。二つの家の契約日・決済日・引越し日を、同じ予定表に並べて確認します。

「最終的に足りるか」と「支払う日に足りるか」は、別々に確認します。査定額で売れることを前提に新居を契約すると、今の家の値下げが必要になったときに購入資金が足りなくなることもあります。売却額が想定より下がった場合も、新居の支払いができるか確認しておきます。

売り先行 / 今の家の売買契約を先に

売却価格と手取りを確認して、次の家を決める。

今の家の売却価格が決まると、新居に使う予算を立てやすくなります。ただし、今の家の引渡しまでに入居できる家が決まらなければ、仮住まいが必要です。売却活動と並行して次の家を探し、価格や入居時期を調べておきます。

買い先行 / 次の家の購入契約を先に

次の家を決めてから、今の家を売る。

新居に引っ越してからなら、今の家を空けて内覧に対応できます。一方、売却代金が入る前に、新居の購入資金を用意する必要があります。今のローン返済や管理費などが続く期間も考え、融資を利用できるか金融機関に確認してから購入契約へ進みます。

売却代金を新居の購入に使いたい方と、売れる前でも自己資金や融資で購入できる方では、選べる順番が違います。今のローン残高、預貯金、新居の価格、引越しの希望時期を一緒に確認します。売却代金では今のローンを返しきれない場合や、住み替え向けの融資を検討する場合も、利用条件や審査を早めに確認しましょう。

売却後の手取りを整理する → ローンが残る家の売却 →

03 / 住みながら、内覧の準備をする

内覧前の片付け、
どこまで必要?

住みながらの売却では、家具や日用品があるのは自然なことです。家中を完璧に片付ける必要はありません。まずは通路の荷物を寄せ、窓まわりや水まわりを整えましょう。買主が部屋の広さや明るさ、設備や壁・床の状態を確認しやすくなります。

まず整えたい、四つの場所

  • 玄関と通路:靴や荷物を寄せて、家の中を安全に歩けるように。
  • 窓まわりと部屋の隅:窓の前や床に積んだ荷物を寄せ、窓・壁・床を見られるように。雨染みや傷みは、片付けで隠さず担当者に伝えます。
  • キッチン・洗面・浴室:シンクや洗面台、浴室を掃除し、換気する。水漏れなど設備の不具合があれば、担当者に伝えます。
  • 書類・写真・貴重品:個人情報が見える物は片付ける。広告写真への写り込みも撮影前に確認。

内覧は、購入希望者と売主の予定を合わせて行います。仕事、育児、ペットのこともあるでしょう。「土曜の午前なら対応しやすい」など、受けやすい時間帯を担当者と共有しておくと、毎回の調整がしやすくなります。

内覧に売主が立ち会うか、担当者に案内を任せるかも相談できます。立ち会う場合は、「午後はこの部屋に日が入る」「車はこの向きで入れると停めやすい」など、普段の使い方が参考になります。買主が部屋を見たり家族で話したりする時間も取り、値段や引渡し日の交渉は担当者を通して進めます。

家具があると暮らしを想像しやすい半面、壁や床の一部が見えないこともあります。家具の裏など、初回の内覧で見えなかった場所については、どこまで確認できるかを担当者と相談します。必要に応じて、家具の移動が可能か確認し、再度見てもらう日を調整します。見た目を整えることと、家の状態を正しく伝えることは、両方必要です。

過去に修理した雨漏りも、売る前に整理 →

04 / 売却と購入が、同じペースで進むとは限らない

先に家が売れたら?
先に買いたい家が見つかったら?

次の家を探している間に、今の家に購入申込みが入ることもあります。反対に、今の家が売れる前に、買いたい家が見つかることもあります。そのときに、引渡しを待ってもらうのか、購入資金を別に用意するのか、仮住まいを挟むのか。具体的な場面ごとに考えます。

次の家が決まる前に、購入申込みが入ったら?

まず、価格だけでなく、買主の希望する引渡し日を確認します。その日までに入居できる新居があるか、間に合わなければ賃貸などの仮住まいに移れるかを確認します。難しければ、希望する引渡し日を買主に伝えて相談します。退去先や資金の確認をしないまま、引渡し日を約束しないことが大切です。

気に入った次の家が、先に見つかったら?

今の家がまだ売れていない前提で、購入資金を用意できるか確認します。売却を条件にした購入契約を相談する方法もありますが、新居の売主の合意が必要で、必ず認められる条件ではありません。「今の家が、いつまでに、いくら以上で売れなければ購入を取りやめられるのか」などを契約前に確認します。これは住宅ローンを借りられなかった場合のローン特約とは別の話です。

引越しは、売却代金を受け取ってからにできる?

決済後も一定期間だけ今の家に住む「引渡し猶予」を合意する場合はあります。ただし自動的に使える制度ではありません。買主がその日程で融資を受けられるかも確認が必要です。いつまでに退去して鍵を渡すか、その間の費用や建物を傷めた場合の対応をどうするかを、契約前に決めます。「代金を受け取ってから引っ越せばよい」と考えず、まず担当者を通して買主と相談します。

決まった時期までに引っ越したい。でも売れないときは?

希望する引越し日を動かせないなら、売出価格を見直す、先に転居して空いた家の販売を続ける、不動産会社に買い取ってもらう、などを比較します。買取は、対象となる物件か、提示価格はいくらか、いつ代金を受け取れるかの確認が必要です。例えば「この日までに契約が決まらなければ、価格と販売方法を再相談する」と、担当者と見直す日を決めておきます。

仮住まいは家賃や引越しが増えるため、できれば避けたいものです。それでも、無理な日程で家を決めるより、いったん住まいを確保して選び直す方が合うご家庭もあります。仮住まいの契約費用と家賃、2回分の引越し代、荷物を預ける費用に加え、そこから仕事や学校に通えるかも確認して比べます。

売却の反応と期限から、販売方針を見直す →

05 / 最初の相談で確認したいこと

次の家が決まる前から、
相談して構いません。

最初の相談では、家の査定とあわせて「売れた後、どこへ、いつ引っ越したいか」もお聞かせください。次の四つが分かると、売却と購入・賃貸をどの順番で進めるか、具体的に考えられます。

  • 今の家の住宅ローン残高と、住み替えに使える預貯金のおおよその額
  • 次は買いたいのか、借りたいのか。希望する地域と予算
  • 引っ越したい時期と、動かしにくい仕事・学校などの予定
  • 居住中の内覧で、負担になりそうなこと

春日井シティ不動産では、今の家の売却と、次の住まいの購入・賃貸の両方を扱っています。今の家の売却価格の目安とローン残高を調べ、新居の支払いと引越しに必要なお金・日程を確認します。別の会社で次の家を探している場合も、その予定を含めてお話しください。

次の家や引越し日が未定でも、相談できます。まず今の家を売るといくら残りそうかを調べ、希望する住まいを探しながら、引越しまでの予定を一緒に考えましょう。

住み替えの段取りを相談する →売却相談の進め方・費用を見る →

確認に使った資料

2026年10月25日確認。個別の契約条件・金融機関の取扱いは、それぞれ確認が必要です。

冒頭のイラストはイメージです。本文の数字例は実際のお客様の取引ではありません。

代表紹介・会社案内
山本直嗣
山本直嗣
春日井シティ不動産 代表
春日井シティ不動産マガジンの編集長です。春日井で育ち、柏原中学校・名古屋市立北高校・近畿大学を卒業後、マンション販売・売買仲介会社を経て、2005年に創業。不動産業歴30年。現在は、不動産の売買・買取・賃貸・管理を扱っています。趣味はラグビー。「春日井の不動産や暮らしのことなら、シティマガを見れば分かる」。そんなサイトを目指し、日々の仕事で得た経験をもとに、不動産の知識や相場、地域情報、身近な出来事などを発信しています。
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