建売住宅、何が別料金?設備・追加工事と「入居までの総額」の確かめ方

気になる家に、自分たちが住む準備。
気に入った建売住宅を見つけた。予算にも入りそうだし、間取りもいい。見学を終えて具体的な話になると、「網戸は別です」「エアコンはご自身で」と説明される。では、住み始めるまでに、あといくら必要なのだろう。
建売住宅は、同じ「新築」でも、販売価格に含まれる設備が物件ごとに違います。照明やカーテン、追加工事まで確認すると、自分たちの暮らしに必要な総額を比べられます。
欲しい物を全部あきらめる話ではありません。入居する日に必要な物、今ある物を使える物、暮らしてから選びたい物。その順番をつけて、気に入った家での生活を具体的にしていきましょう。
01 / 「標準」の範囲は、家によって違う
網戸も、照明も。
付いているとは限りません。
建売住宅は通常、土地と建物をセットで販売します。ただし、その価格に、入居して使いたい物がすべて含まれているとは限りません。網戸やカーテンレールが別料金の家もあれば、標準で付いている家もあります。
明和住宅の公開案内では、同社の建売住宅は網戸・照明・地デジ用テレビアンテナが標準仕様とされています。一方、一建設の解説では、物件によって外構や網戸・カーテンレールが標準またはオプションになると説明されています。「建売だから付いていない」とも、「新築だから付いている」とも決めつけず、その号棟の仕様書を確かめます。[確認した資料]
「一式」と書かれた見積りも同じです。例えば照明一式なら、全室なのか、居室だけなのか。器具だけか、取付けまで含むのか。名前が同じでも、範囲が違えば金額は比べられません。
02 / 間取り図に、付いていない物を書き込む
「あと何を買う?」は、
部屋を歩く順番で考える。
設備の名前だけを眺めるより、入居した日の動きを想像すると見落としに気づきやすくなります。夜に帰って電気をつける。窓を開ける。洗濯物を干す。寝室を冷やす。家族で使う部屋ごとに確認してみてください。
| 場所・設備 | 見積りで具体的に確認すること |
|---|---|
| 照明 | 玄関・廊下・浴室と、リビング・寝室を分ける。器具が付いている場所、購入する数、取付方法。 |
| カーテン・網戸 | 開く窓の数とサイズ。レールとカーテン本体は別か。ブラインドを使う窓はどこか。 |
| エアコン | 使う部屋と台数。本体代と工事代、専用コンセント・電圧・配管の経路・室外機の置き場。 |
| テレビ・ネット | アンテナや回線の有無。視聴・通信方法を選び、工事費と月額料金、利用開始日を確認。 |
| 洗濯・キッチン | 物干し金物や竿、食器棚など。今の洗濯機・冷蔵庫を持ち込めるか、寸法と搬入経路も確認。 |
| 駐車場・庭まわり | 完成する舗装・砂利・フェンス・門柱・ポストの範囲。カーポートや追加の目隠しを付けたいか。 |
完成前の物件は、外構が途中でも「最終的にどこまで仕上がるか」を図面で確認できます。隣の号棟や完成イメージの写真と、同じになるとは限りません。
車を2台使うなら、駐車できるかに加え、乗り降り、自転車やごみ箱の置き場まで考えます。カーポートを付けたい場合も、敷地や建物との位置関係、法令上の条件を調べてから見積りを取ります。室内の設備と外構を、同じ「オプション一式」で片づけないことがポイントです。
03 / 台数・窓数・工事条件で変わる
「追加で100万円あれば足りる?」
家ごとの見積りで確かめます。
照明をいくつ買うか、エアコンを何台新しくするか。いま使っている物を移すか。家族によって必要な費用は変わります。設備名だけで全国共通の総額を当てはめると、付いている物を二重に数えたり、必要な工事を抜かしたりしてしまいます。
金額の見方の例として、明和住宅はカーテンレールを窓1か所あたり5,000~1万円の目安で案内しています。同じ単価でも4か所と10か所では総額が違い、カーテン本体も別に考えます。実際の仕様・取付条件を確認して見積りを取りましょう。掲載元の条件を見る ↗
計算のための仮の見積り例 / 実在の物件・相場ではありません
例えば、設備・工事で96万円なら。
- エアコン3台・設置工事
- 42万円
- カーテン・レール6か所
- 18万円
- 照明6か所・取付け
- 12万円
- 網戸8枚
- 8万円
- テレビ受信設備・物干し追加
- 16万円
- 設備・追加工事の合計
- 96万円
説明用に置いた税込の仮定額です。実際は台数・数量・仕様・工事範囲を書き、見積りで置き換えてください。家具や引越し代は含めていません。
さらに、仮に物件価格が3,480万円、購入に伴う税金・登記・借入れなどの諸費用が180万円、家具・引越しが24万円なら、上の96万円を加えた総額は3,780万円です。ここも比較方法を示す計算例で、特定の物件の必要額ではありません。
設備代が資金計画の「諸費用」に含まれている場合もあります。名目ではなく中身を見て、追加するときに二重計上しないようにします。税金・登記・ローン費用の全体と支払時期は、購入予算と諸費用の記事で確認できます。
04 / 入居前に必要か、後から選ぶか
全部、売主に頼む?
自分で手配してもいい?
売主のオプションにまとめる方法も、引渡し後に自分で選んだ業者へ頼む方法もあります。販売条件に指定があるか確認したうえで、価格だけでなく、工事時期と窓口を比べます。
入居前の工事を相談しやすい
建物の仕様を共有しやすく、鍵の引渡し前に工事を組める場合があります。受付期限、実施する会社、代金を払う時期、工事後の連絡先を確認します。引渡し日までの完成が約束されるかも聞きましょう。
機種や価格を比較して選べる
家電量販店や専門業者の見積りも比較できます。本体価格だけでなく、運搬・取付け・追加工事まで含めて確認。引渡し前の採寸や工事には売主の了承が必要で、自由に立ち入れるわけではありません。
特に、外壁に穴を開ける、屋根に固定する、給排水をつなぐ工事は、先に売主へ相談します。工事方法や、もし不具合が起きた場合に誰が対応するかを確認してから依頼します。「外部に頼むと家の保証がすべてなくなる」と一律に考えるのも適切ではありません。保証書と個別の工事内容を照合します。
最初に全部そろえなくても大丈夫。
入居日まで:その季節に必要な冷暖房、使う部屋の照明、寝室などの目隠し。持込み品で賄えるかも確認。
納期を先に確認:回線工事、特注サイズのカーテン、追加の外構など。使いたい日に間に合うかを調べる。
暮らしてからでも:飾り棚や庭の演出など、住んでみて使い方を決めたい物。後施工が難しい物は、契約前に相談。
おすすめセットや期間限定の特典があっても、必要な物と数量をそろえて比べましょう。特典の対象、申込み期限、別途かかる工事費も書面で確認します。
05 / 注文する前に、金融機関へ確認
追加費用もローンに含めたい。
いつ伝えればいい?
追加工事や家具・家電の費用を住宅ローンに含められるかは、金融機関・商品・工事内容によって異なります。例えば三井住友銀行のFAQでは、借入れに含められる諸費用の例として家具・家電の購入費用も挙げています。これは、すべての銀行で同じ扱いになるという意味ではありません。銀行の案内を見る ↗
物件代金だけで審査や契約を進めてから、設備代を追加したくなると、資金計画の変更が必要になることがあります。ローンに含めたい費用は、事前審査の相談時から伝え、金額が固まった段階で見積書などの必要書類を確認します。
あわせて、工事代をいつ払うかも確認します。最終的に借りられる費用でも、融資より先に着手金などが必要なら、その時点で払えるお金を用意しなければなりません。注文後のキャンセル・変更条件も、発注前に確認しておきましょう。
借入れの審査そのものは、住宅ローンの事前審査と本審査で説明しています。ここでは、設備代を資金計画から抜かさないことを押さえておけば大丈夫です。
06 / 気になる物件が見つかったら
「この家、住むまでにいくら?」
物件の情報から相談できます。
販売図面や掲載ページのURLがあれば、その家に含まれる設備と、追加で必要な物を確かめる手がかりになります。家族で使う部屋、持っていく家具・家電、付けたい設備が分かると、確認する範囲も具体的になります。
- この号棟で、価格に含まれる設備と付かない物を一覧で見せてもらえますか?
- この見積りは何台・何か所分で、取付工事と追加料金も含まれていますか?
- いつまでに頼めば、入居予定日に間に合いますか?
- 外部の業者へ頼む場合、採寸・工事・保証はどう確認すればよいですか?
春日井シティ不動産では、物件探しとあわせて、購入に必要な費用や住宅ローンをご相談いただけます。気になる建売住宅がある方は、その情報と「これを付けて暮らしたい」という希望をお聞かせください。取扱いの可否も含めて確認します。
気になる物件と購入費用を相談する →購入サポートの内容を見る →

