相談20|売りに出ていない空き地、買える?(春日井市・60代男性)

近所に、気になっている空き地がある。売地の看板は出ていないし、不動産のサイトにも載っていない。誰の土地かも分からない。
買えたらいいなと思っても、さて、誰に聞けばいいのか。
今回は、春日井市の60代の男性から寄せられた、売りに出ていない土地についてのご相談です。
売地の看板がなくても、話はできます
不動産を探すときは、売りに出ている物件の中から選ぶのが一般的です。でも、欲しい土地がその中にあるとは限りません。
例えば、隣の土地があれば車を置ける。近くに住んでいる家族のために、あの場所に家を建てたい。そんなふうに、場所が先に決まっていることもあります。
売りに出るのを待っていても、いつ出るかは分からない。そもそも、持ち主が売ろうと思っていないかもしれません。
それでも、売地の看板がないから買えない、と決まったわけではないんです。売るつもりでいなかった人も、買いたい人がいると聞いて初めて考えることがあります。
まず、持ち主に売る気があるか聞く
こういう相談では、最初に土地の場所を確認し、登記を調べます。登記には、所有者として登録されている人の名前や住所などが記載されています。
そこから連絡先をたどり、購入を考えている方がいることを伝えて、売却を考える余地があるか尋ねます。登記上の住所が古く、連絡がつかないこともありますから、必ず持ち主に話が届くとは限りません。
いきなり値段を交渉するより前に、まずは売る話ができるのか。そこからです。
買いたい側も、まだ金額を決めきれていないことがあります。それなら、何に使いたいのか、どのくらいの予算なら検討できるのかを整理してから、どこまで話を進めるか考えます。
持ち主への連絡は、相手にとっても突然の話です。こちらの希望だけで先走らず、相談した方と進め方を確認してから動きます。
空き地でも、手放したいとは限りません
買いたい人から見ると、長い間何も使っていない土地です。もったいないし、売ってもらえたら助かる。
ただ、持ち主から見ると、話は少し違います。
いずれ子どもが使うかもしれない。親から受け継いだ土地だから残しておきたい。相続の話がまだまとまっていない。使っていなくても、持ち続ける理由はあるんですね。
実際に声をかけても、今は売る気がない、という返事はよくあります。
こちらには欲しい理由があって、相手には残したい理由がある。空いているから譲ってくれるだろうとは、なかなかいきません。
売らないという返事なら、無理に話を押し進めることはできません。すぐに必要な土地なら、別の場所を探すことも同時に考えておく必要があります。
売ってもらえても、予算と用途が合うか
売ってもいいという話になれば、次は価格や条件です。
もともと売る予定のなかった土地ですから、持ち主の希望額が、買う側の考えていた金額より高いこともあります。近隣の相場は判断の材料になりますが、その金額で売ってもらえる約束ではありません。
それに、土地代だけで話が終わるとは限らない。
境界を確かめるために測量が必要なのか。古い建物があるなら、誰が解体するのか。そうした費用も含めて、購入にいくらかかるのかを見ていきます。
家を建てたいなら、建てられる条件か。駐車場にしたいなら、車の出入りができるか。欲しかった土地を買えても、予定していた使い方ができなければ困ります。
持ち主が売ってくれることと、自分にとって買ってよい土地であること。この二つがそろって、購入の話になります。
買うと決める前に、相談してもらえれば
こういう土地の話は、一度連絡して、そのまま契約まで進むとは限りません。
今は売らなくても、何年か後に事情が変わることはあります。そのときに、以前買いたいと言っていた人がいたな、と思い出して連絡をいただく場合もあります。ただ、待っていれば必ず買えるというものでもない。
希望する時期があるのか、あの場所だから欲しいのか。そこによって、待つのか、ほかを探すのかも変わります。
相談するときに、購入を決めておく必要はありません。地図で場所を示して、何に使いたいかを聞かせてもらえれば、調べることが見えてきます。予算がまだはっきりしないなら、その話も一緒に。
売りに出ていない土地を、買いたいと思うことはある。持ち主が、それを知らないこともある。
まずは、その間に話を通すところからです。
※実際の相談をもとに、これまでの相談経験と一般的な確認事項を交えて再編集しています。本件の購入成立を示す記事ではありません。
春日井シティ不動産株式会社
代表 山本直嗣
