相談16|東京に住んだまま、春日井の実家を売れる?(東京都・50代男性)

春日井の実家を相続したものの、今の住まいは東京。売りたいとは思っているけれど、そのために何度も帰ってこなければならないのか。
東京都にお住まいの50代の男性からのご相談でした。
家を売るとなると、査定、室内の案内、契約、引渡しと、いろいろな用事が浮かびます。そのたびに東京から往復するのでは、なかなか予定も組めません。今回、実際に春日井へ来ていただいたのは、最後の決済日の1回でした。
査定のために、帰ってこなくても大丈夫
最初の相談は、電話やメールで進めました。家の調査や査定はこちらで行い、写真や資料で状況をお伝えします。ご本人に立ち会ってもらわなくても、進められるところはあります。
遠方からの相談で、まず聞くのは鍵と書類のことです。鍵は誰が持っているか。家の名義はどうなっているか。間取りの分かる資料は残っているか。室内に家具や荷物があるか。
全部そろってからでないと相談できない、ということではありません。手元にあるもの、現地にあるもの、どこにあるか分からないものを分けるだけでも、次に何をすればよいか見えてきます。
荷物が残っていれば、売却とは別に片付けの段取りも必要です。帰省して自分で整理したいものと、処分を頼めるものでは、扱いも違います。家を見るためだけに帰ってくるのか、家族のものを整理するために帰ってくるのか。その辺りも含めて、来ていただく用事を考えます。
買いたい人が見に来る日は、こちらで案内
売り出してからも、内覧のたびに売主さんが来る必要はありません。今回も、鍵の管理と購入を検討する方への案内は、こちらで対応しました。
空き家なら鍵を預かって案内できます。誰かが住んでいる家なら、居住者の都合を確認して日時を調整する。遠方かどうかだけでなく、その家の使われ方によっても段取りは変わります。
現地で動く仕事は、近くにいるこちらができます。ただ、売出価格や、買いたい方から提示された条件は、ご本人と話して決めます。
例えば、希望の金額より少し低い申し込みが来たとき。その条件で進めるか、もう少し待つか。金額だけでなく、引渡しの時期や、荷物をどうするかも関係します。東京にいても、そこは電話やメールで確認できます。
契約や書類のやり取りも、遠方のまま進める
売買の条件がまとまってからも、書類を送っただけで終わりにはなりません。内容を説明し、確認してもらい、署名など必要な手続きを進めます。
郵送で対応できる書類もあれば、本人確認や登記のために別の準備が必要なものもあります。どの方法で進められるかは、契約の進め方や司法書士の確認も含めて、その取引ごとに調整します。
遠方だから全部任せるというより、現地で必要な作業はこちらで進め、ご本人に確認してもらうことは、その都度連絡する。そうやって進めた売却でした。
春日井へ来たのは、最後の決済日に1回
この家は、約3か月で希望に近い価格の成約に至りました。ご本人には、売買代金の受け取りと所有権の移転、鍵の引渡しを行う最後の決済日に、春日井へ来ていただきました。
すべての売却が1回で済むわけではありません。名義や書類の状況、片付け、ご家族との調整によって、来ていただいた方がよい場面もあります。反対に、決済の日も来られなければ、司法書士と本人確認などの方法を相談することになります。
何度帰れば売れるのかは、最初から一律には決まりません。ただ、売却のたびに何度も通うものだと思っていたら、今回の1回はずいぶん違う話ではないでしょうか。
次に帰省するときに相談しよう。その予定がまだ立たなくても、家のことは先に話せます。現地に来ないとできない用事が何なのか、そこから整理していけばよいと思います。
※実際の相談事例をもとに、遠方から売却を進める際の一般的な対応も加えて再編集しています。
