相談事例

相談19|離婚で家の査定だけ、頼める?(春日井市・40代女性)

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離婚に伴う自宅の査定について相談する40代女性のイメージイラスト
相談者のイメージイラストです。

離婚の話を進めるために、家がいくらになるのか知りたい。売るかどうかは、まだ決まっていない。

春日井市にお住まいの40代の女性からも、離婚に伴う査定のご相談をいただきました。こうした依頼では、奥様からのご相談で、家の名義はご主人というケースもあります。

不動産屋に家の査定を頼む、と聞くと、売却の準備のように思えます。でも、離婚に伴う相談では、家を売り出す前の話とは限りません。財産分与について話し合うために、まず家の価値を知りたい、という依頼です。

売るかは未定。でも、家の値段は知りたい

預金なら、残高を確認できます。家は、買ったときの値段も、毎年の固定資産税の通知に載っている評価額も、そのまま今の売値になるわけではありません。

何年も暮らしてきた家が、今ならいくらくらいで売れるのか。そこが分からないと、家を残すのか、売るのかという話もしにくいんですね。

実際、離婚に伴う査定のご相談から、そのまま売却をお任せいただくことは、私の経験では多くありません。どちらかが住み続けることもありますし、売る話がまとまらないこともあります。家の値段を確認したところで、いったん相談が終わることもあります。

査定を頼む段階で、そこまで決めておく必要はありません。財産分与の話に使いたいのか、すでに売却を考えているのか。まず、その違いを伺います。

夫名義でも、査定の相談はできる

家がご主人の名義だから、奥様からは何も聞けない。そういうことではありません。査定の相談はできます。

ただ、分かる情報によって、出せる価格の精度は変わります。住所や面積、築年数などをもとに出す目安と、室内の状態まで確認した査定では、見えているものが違うからです。

室内を見られないなら、その条件での目安になります。資料が一部しか手元になければ、何が分かっていて、何がまだ確認できていないかを整理して進めます。

査定ができることと、家を売れることも別の話です。ご主人の単独名義の家を、奥様からの依頼だけで売り出すことはできません。実際に売却へ進むときは、所有者の意思や必要な手続きを確認することになります。

査定額が、そのまま分ける金額にはならない

家の価格が分かれば、あとは半分にすればいい。そう簡単にはいかないことがあります。

婚姻中に夫婦で築いた財産か、結婚前から持っていた家か。購入資金はどう用意したのか。家が一方の名義でも、それだけで財産分与の対象かどうかが決まるわけではありません。

住宅ローンが残っていれば、その残高も確認が必要です。売れる金額だけを見ていると、ローンを返したあとに手元へ残る金額とは、ずいぶん違う場合があります。売却するなら、仲介手数料などの費用もかかります。

家の市場価格の目安を出すことと、夫婦の間で何をいくら分けるかを決めること。その両方を、一枚の査定書で済ませることはできません。財産分与の範囲や分け方は、弁護士に確認する話になります。

話し合いに使うなら、査定の根拠も必要

不動産会社によって、査定額に差が出ることもあります。そのとき、高い方か低い方か、都合のよい数字だけを持ってきても、相手が納得するとは限りません。

近くでどんな物件が売れたのか。家の状態をどこまで確認したのか。いつの時点の価格なのか。数字と一緒に、その根拠や条件も見ておく必要があります。

不動産会社の査定は、市場価格についての見解です。その金額で必ず売れるという約束でも、財産分与の金額を確定する書類でもありません。

調停などで提出する資料を求められている場合は、先に依頼先へ、どんな書類が必要か確認した方が話が早いです。すでに弁護士へ相談していれば、必要な資料の種類や評価する時点も聞いてから進めます。不動産鑑定士による評価が必要かどうかも、その段階で確認します。

査定のあと、家をどうするかは別に考える

売ってお金に換えるのか、どちらかが住み続けるのか。家の価格が分かっても、それで住まいの話が終わるわけではありません。

売るなら、所有者の意向、ローンの返済、引っ越しの時期などを確認します。住み続けるなら、今後の所有名義やローンの支払いをどうするか。夫婦間の話し合いに加えて、金融機関などへの確認が必要になる場合もあります。

こうした相談で、不動産屋に最初から全部の答えを用意して来られる方ばかりではありません。何を決めればいいのか、そのために何を知ればいいのか。まだそこを考えている途中です。

離婚に伴う家の相談なら、査定を何に使いたいのか、家は誰の名義か、ローンは残っているか。このあたりを伺うところから始まります。

家を売る話まで進んでいなくても、今の値段を知ることで、次の話し合いに持っていける材料はできます。

※離婚に伴う実際の査定相談をもとに、これまでの相談経験と一般的な確認事項を交えて再編集しています。

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春日井シティ不動産株式会社
代表 山本直嗣

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山本直嗣
山本直嗣
春日井シティ不動産 代表
春日井市を拠点に、駐車場・空き家・空き地の管理や、不動産の売却・活用をお手伝いしています。 大切なご実家や土地のこと、「どうしたらいいか、まだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。地元の不動産屋として、お話を伺いながら、一緒にこれからのことを考えます。 このブログでは、管理のポイントや、気になるお悩みをわかりやすくお伝えしていきます。春日井市・小牧市・瀬戸市・名古屋市守山区・北区のご相談を承っています。
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