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子どもが独立した後、この家は広すぎる?春日井で考える60代・70代の住み替え

この家、広すぎるかな?60代・70代の住み替え。春日井でこれからの暮らしを考える夫婦のイラスト
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子どもが使っていた2階の部屋は、今は物置。庭の草取りや家の掃除に、前より時間がかかる。夫婦二人、あるいは一人で暮らすには、この家は少し大きいのかもしれない。

それでも、長く暮らした家です。ご近所も、かかりつけの病院も分かっている。たまに子どもや孫が来ると、広くてよかったとも思う。「売って小さな家に移ろう」と、簡単には決められません。

ガル太

使ってない部屋が多いなら、小さい家に引っ越した方が楽じゃない?

おカン

そうとも限らんよ。家は楽になっても、買い物や友達に会うのが遠くなったら、そっちが不便になるでしょ。

60代・70代の、これからの住まい。小さくしたいのは、
家? それとも、暮らしの負担?

今の家で暮らしやすくする。春日井の中で住み替える。子どもの近くへ移る。どれにも良さと確認点があります。家を売るかどうかの前に、これから残したい暮らしと、減らしたい負担を考えてみませんか。

1.広すぎる家が気になったら、「困っていること」を分けてみる

部屋が余っていること自体が、問題とは限りません。趣味の部屋や来客用として使いたい方もいます。庭の手入れが楽しみなら、庭をなくすことが暮らしの満足につながるとも限りません。

一方で、「使っていないのに掃除が必要」「寝室が2階で、毎日何度も階段を使う」「屋根や外壁の修繕が気になる」といった負担は、一つずつ整理できます。

気になっていること今の家で変えられるか転居先で確かめること
階段・家事の移動寝室や洗濯の場所を1階にまとめられるか。必要な工事は。玄関から室内までの段差、洗濯・ごみ出しの動線。集合住宅ならエレベーターまで。
掃除・庭・修繕使う範囲を絞る、庭を管理しやすくする、作業を頼む方法は。専有部分の手入れ、共用部の管理、庭・バルコニーの扱いと費用。
買い物・通院徒歩、バス、配達や送迎を組み合わせたら続けられるか。実際に使う店・病院への道、坂、横断歩道、帰りの荷物も含む負担。
人とのつながり近所、趣味、仕事など、今の場所にある楽しみは何か。移ってからも会えるか。新しい地域で出かけたい場所があるか。

家の中の使いにくさなら、改修で軽くできる可能性があります。場所そのものの不便なら、室内を直しても解決しません。この違いが分かると、住み替えと住み続ける案を比べやすくなります。

国土交通省の住まいの改修ガイドラインも、高齢期の住まいを、バリアフリーだけでなく、温熱環境、外出のしやすさ、日常生活空間の使い方などから考えています。手すりだけ付けて終わりにせず、家全体でどう暮らすかを建築の専門家に相談したいところです。

参照:国土交通省「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」概要。改修の可否・費用・効果は建物ごとに確認します。

2.「今すぐではないけれど、いずれは」と考える人もいる

住み替えに興味はあっても、今すぐ動くほど困ってはいない。この間にいる方は、珍しくありません。

内閣府・令和5年度「高齢社会に関する意識調査」住み替えの意向がある、
または状況次第で将来検討したい人
60~64歳 40.9%「ある」9.9% + 「状況次第」31.0%
回答者588人
70~74歳 31.3%「ある」5.3% + 「状況次第」26.0%
回答者742人

公表値を合算。全国の調査であり、春日井市の割合ではありません。「状況次第」を含み、実際に引っ越す人の割合を示す数値でもありません。

同じ調査では、住み替えを考える理由に、健康・体力への不安や住まいの使いづらさが挙がっています。転居先は同一市町村内が最も多く、その層が期待することの上位には買い物、交通、医療・福祉の利便性があります。

遠くの新天地へ移るだけが住み替えではありません。生活圏を大きく変えず、家の大きさや暮らし方を変えるという選択もあります。

出典:内閣府「令和6年版高齢社会白書・高齢期における住み替えに関する意識」。

3.春日井なら、駅までの距離より「普段の一週間」を歩いてみる

名古屋へ電車で通勤していた頃と、退職後とでは、便利さの意味が変わることがあります。駅を毎日使う人もいれば、スーパーと病院、友達に会う喫茶店の方が大切になる人もいます。

春日井で車を中心に暮らしている方は、候補の家を、車のない日にも使いやすいかという目で見てください。将来必ず車を手放すと決める必要はありません。運転を休む日があっても、暮らしを回せるかを試すイメージです。

転居先で試したい、小さな下見。玄関を出る → 買い物 → 荷物を持って帰る

地図の徒歩分数だけでなく、坂や歩道、信号、休める場所、雨の日の行き方まで確認。バスなら乗車時間だけでなく、待ち時間・運行本数・最終便・停留所までの道も見ます。

高蔵寺ニュータウンは、緑や広さ、暮らしてきた地域への愛着も魅力です。一方、起伏があるため、同じ地区でも家の位置によって移動の負担が違います。国の高蔵寺ニュータウンに関する事業資料でも、坂道や車への依存、免許返納後の移動が課題として扱われています。ニュータウンだから不便、駅近だから安心、と地域名だけでは決められません。

地域の背景:国土交通省・高蔵寺ニュータウンの移動課題に関する資料。過去の事業資料であり、現在の交通サービスの案内ではありません。路線・時刻・利用条件は、検討時に各運行者へ確認してください。

子どもの近くへ移る場合も、「何かあったら安心」に加えて、普段は自分だけで買い物や通院ができるかを確認します。子どもの仕事、転勤の可能性、会う頻度まで話せると、近居に期待することが具体的になります。

地域を広げて比べたい方は、春日井の住む場所を、予算・通勤・生活環境から考える記事も参考にしてください。

4.マンションに買い替える以外にも、選び方はある

01 / 今の家

住み続けやすく整える

近所付き合いや慣れた生活を残せる。寝室の移動、断熱や水回り、庭の管理などを検討。ただし、修繕の見通しと外出の不便は別に確認。

02 / 購入

小さな戸建て・マンションへ

平屋や段差の少ない家、エレベーター付き住宅などを選ぶ。面積だけでなく、管理、修繕、将来売る際の条件まで確かめる。

03 / 賃貸

持ち家を売って借りる

購入に大きなお金を使わずに移れる場合も。家賃・共益費、入居条件、更新・契約期間、長く住む際の支出を確認。

04 / 支援のある住まい

見守りや生活支援も選ぶ

住居に加えた支援が必要なら、高齢者向け住宅等も検討。サービス、追加料金、介護が必要になった場合の対応を個別に確認。

マンションなら、室内から外まで階段なしで行ける?

エレベーターがあっても、道路から入口や自室までに階段がないか、ごみを出す場所が遠すぎないかを見ます。駐車場や駐輪場への移動、管理の状態、修繕積立金の今後も確認します。停電・点検時にどう対応するかも、管理会社等へ聞いておきたい点です。中古マンションの管理費・修繕積立金と管理の確認も参考にしてください。

小さな戸建てなら、敷地の高低差、庭と外壁・屋根の手入れ、室内の温度環境も確認。「平屋」でも家までの坂や階段がある場合は、その道のりを含めて考えます。中古の候補なら、建物の履歴・耐震性・改修の可否を確かめる記事もご覧ください。

賃貸は、売る前に「実際に借りられる条件」を聞く

「売った後に、近くで部屋を借りればいい」と決める前に、候補物件の入居条件を確認します。年金等の収入、緊急連絡先、保証会社の利用、見守りの条件など、物件によって扱いが違います。年齢だけで一律に借りられないわけではありませんが、希望する場所・家賃・条件で借りられるかを先に確かめることが大切です。

高蔵寺ニュータウンにはUR賃貸住宅もあります。URでは年金等も継続収入の確認対象となり、貯蓄基準などによる申込み方法も案内されています。利用条件と空室、階数・エレベーターの有無は、それぞれ確認してください。

確認先:UR賃貸住宅「お申込み資格」、高蔵寺ニュータウン「住まいのお役立ち情報」。

サービス付き高齢者向け住宅などは、一般のマンションと同じ条件では比較できません。名称だけで介護や医療がすべて付くと思わず、含まれる支援と別契約・別料金を確認します。介護や日常生活の支援が必要な場合は、地域包括支援センター等への相談も組み合わせましょう。

5.小さな家に移れば、売ったお金が余るとは限らない

今の家が広くても、次の家が小さくても、立地や築年数、設備によって価格は変わります。「面積を半分にすれば、費用も半分」とはなりません。売却価格の見込みと同時に、実際に移りたい住宅を見て、両方の数字をそろえます。

比べたいのは、二つの総額。
今の家を売って使えるお金売却代金 − ローン残債 − 売却費用・税金等
次の暮らしに移るためのお金次の住宅の取得費用等 + 工事 + 片付け・引越し + 仮住まい等

差額を見てから、貯蓄をいくら使うか、手元にいくら残すかを考えます。家の売却額だけで、使える予算を決めないようにします。

売却後の手取りの計算を確認するときは、売却後の生活費や医療・介護などに備えるお金も別枠で残したいところです。足りない分を借りる場合は、年齢・収入・担保などの条件があるため、購入を決める前に金融機関へ確認します。

「買った後の毎月」も、年金などの収入と合わせて見る。

例えば、あるマンションの管理費・修繕積立金を月3万円、駐車場を月8千円と仮定すると、それだけで月3万8千円、年45万6千円。5年間同額なら228万円です。別に固定資産税、保険、室内の修繕、ローンがあれば返済も必要になります。

費用を整理するための仮定で、春日井の相場や特定物件の提示ではありません。実際の費用・増額予定は資料で確認します。今の戸建てにも税金や修繕等があるため、同じ項目で比較してください。

賃貸なら家賃・共益費等を何年払い続けられるか、住み続けるなら今後の修繕にいくら見込むか。「引っ越すとき」と「暮らし始めてから」を分けると、負担が減る部分と増える部分が見えてきます。夫婦なら、将来一人になった場合にも住居費を負担できるかを、収入の見通しと合わせて考えます。

春日井の70代女性が、自宅売却とマンション購入・賃貸を比較した当社の住み替え相談事例もあります。売った後にいくら残すか、ご家族との相談をどう進めたかを扱っています。

60歳以降に利用できる住宅ローンもある?

住宅金融支援機構と提携金融機関による「リ・バース60」など、シニア向けの商品もあります。利息を毎月払い、元金を死亡時等に一括返済または担保物件の売却で返す仕組みです。通常の住宅ローンとは違い、配偶者の居住、返済方法、残った債務の扱い、金利変動や諸費用の確認が欠かせません。

借りれば解決と考えず、現金で買う場合・借りる場合・賃貸の場合で、残る資金と支出を比べます。利用条件は金融機関ごとに異なります。住宅金融支援機構「リ・バース60」で仕組みを確認できます。

6.家を先に売る? 次の住まいを先に決める?

住み替えは、売却と転居先探しがつながっています。今の家の売却代金が次の購入に必要か、売れる前に次の費用を払えるか、仮住まいが可能かで、進め方が変わります。

売却を先に進める場合使えるお金が見えやすい。

一方、引渡しまでに移る先を用意できるかが課題。仮住まい、引越し2回、荷物保管などの費用・手間も検討します。

次の住まいを先に確保する場合転居を落ち着いて進めやすい。

一方、今の家が予定どおりに売れなければ資金や二重の維持費が問題に。値下げできる範囲と、待てる期間を考えます。

どちらが常に正解ということではありません。売却と購入の契約条件・決済・引渡しの日程は、相手方の事情もあります。「同じ日にうまく入れ替われるはず」と決めず、代金が入る日と必要な日、退去する日を一枚の予定表に置いて調整します。

荷物が多い家なら、次の間取りに持ち込む家具を決めてから片付ける方が、判断しやすくなります。家を売る前に全部処分する必要があるとは限りません。片付け・粗大ごみ・業者依頼の使い分けも参考に、処分する時期を決めます。

7.子どもや夫婦で、望んでいる暮らしが違うこともある

片方は「庭をなくして楽になりたい」。もう片方は「ここで近所の人と暮らしたい」。子どもは「近くへ来てほしい」。どれも理由がありますが、同じ希望とは限りません。

最初から「売るか、売らないか」を聞くと、話が止まることがあります。代わりに、庭仕事、家事、通院、会いたい人など、具体的な一週間の話をしてみてください。誰の何を楽にする引越しなのかが曖昧だと、家は新しくなっても不満が残ります。

  • 今の暮らしで、続けたいことを3つ挙げると?
  • 自分では負担だけれど、誰かに頼めれば続けられることは?
  • 子どもの近くへ移ったら、どのくらい会い、何を頼むつもり?
  • 残したい物や家族の思い出は、どう持っていく?

60代と70代でも、同じ年齢でも、体力や仕事、暮らし方は違います。年齢だけで急がせる必要はありません。ただ、見学や片付け、契約、引越しには手間がかかります。今の家に住むと決めるためにも、選択肢を調べておく意味はあります。

8.まだ売ると決めていなくても、この3つは確かめられる

  1. 01
    減らしたい負担と、残したい暮らしを書く。

    広さではなく、毎日の何を変えたいか。夫婦ならそれぞれ書いて比べます。

  2. 02
    移る候補を見て、今の家と比べる。

    周辺を歩き、入居条件・工事・毎月の費用を確認。住み続ける案の改修費等も必要に応じて調べます。

  3. 03
    自宅の手取りと、転居費用を一緒に確認する。

    査定だけで終わらせず、売れる見通し、資金が足りるか、引渡しまでの段取りを整理します。

ガル太

部屋を減らす話かと思ったら、これからどんな毎日を送りたいか、って話なんだね。

おカン

そうそう。掃除が楽になって出かける時間が増えるなら、うれしい。ここに残る方が楽しいなら、そのための整え方もあるしね。

家族のために選んだ家を、これからの自分たちに合わせて見直す。住み替えも、住み続けることも、そのための方法です。今の家をどうするかは、次の暮らしが少し見えてから考えてもよいのです。

調査資料・この記事について

確認日:2026年10月24日。春日井で持ち家に暮らし、住まいの大きさや維持負担を見直したい60代・70代の方に向けた記事です。特定の年齢での転居や売却を勧めるものではありません。会話・金額例は説明用で、実際のお客様の相談事例ではありません。

代表紹介・会社案内
山本直嗣
山本直嗣
春日井シティ不動産 代表
春日井シティ不動産マガジンの編集長です。春日井で育ち、柏原中学校・名古屋市立北高校・近畿大学を卒業後、マンション販売・売買仲介会社を経て、2005年に創業。不動産業歴30年。現在は、不動産の売買・買取・賃貸・管理を扱っています。趣味はラグビー。「春日井の不動産や暮らしのことなら、シティマガを見れば分かる」。そんなサイトを目指し、日々の仕事で得た経験をもとに、不動産の知識や相場、地域情報、身近な出来事などを発信しています。
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