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不動産売却

区画整理施工中の土地は売れる?

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区画整理中の土地は売れる? 整備が進む街で土地の図面を見る人たちのイメージイラスト

春日井の土地を売る|西部第一・西部第二・熊野桜佐

道路はできてきた。隣には家も建った。
うちの土地は、もう売ってもいいのだろうか。

ガル太ガル太

区画整理中の土地って、完成するまで売れないんじゃないの?

山本山本

完成前でも売買はできるよ。ただ、その土地が今どの段階にあって、いつ使えるかを確かめる必要があるんだ。

おカンおカン

じゃあ、完成まで待つかどうかも、土地とこっちの事情次第なんだね。

区画整理の通知は届くけれど、土地を使う予定はない。相続して持ち続けている方もいれば、そろそろ現金にして別のことに使いたい方もいるでしょう。「全部完成してから考えるものだと思っていた」という方へ、最初にお伝えしたいことがあります。

まず、答えから。区画整理の施行中でも、
土地の売買はできます。

完成を待つことが、売却の必須条件ではありません。確認したいのは、あなたの土地の権利と整備状況、そして買う方がいつ・何に使えるか。そこから、売る時期と価格を考えます。

「いま売る」と「待つ」の、どちらが得かは土地ごとに違います。春日井で進む3つの事業を手掛かりに、売主の立場で整理してみましょう。

01 / 売れる時期と、使える時期仮換地は決まった?
いつから使える?

同じ「区画整理中」でも、これから移転や整地をする土地と、既に家を建てられる土地では話が違います。まずは届いている通知と図面で、自分の土地がどの段階にあるかを確認します。

事業の進み方と、土地の扱い仮換地のある一般的な流れ。各段階の日付は土地ごとに確認します。
  1. もとの土地従前地

    登記されている、区画整理前の土地。仮換地指定前の売買も検討できますが、将来の場所・面積・利用時期などの見通しを調べます。

  2. 新しい場所が指定される仮換地指定

    従前地に代わって使用する土地の位置・面積などが通知されます。登記上の土地が、その日に新しい地番へ切り替わるわけではありません。

  3. 仮換地を使い始める使用収益開始

    土地を使えるようになる時点。仮換地指定と同じ日になる場合も、別の日になる場合もあります。建築の許可や設備も別途確認します。

  4. 権利関係を正式に切り替える換地処分・登記

    換地処分の公告後、新しい土地へ権利が移る段階です。その後の登記手続き中は登記が制限される期間もあるため、決済日を調整します。

仮換地の売買では、通常、対応する従前地の所有権移転登記を行い、仮換地を使用する権利を引き継ぎます。現地で見る場所と登記簿の地番が違っていても、それだけで取引できない土地というわけではありません。両方を結び付ける通知や図面が大切になります。

使用収益が始まっていれば、すぐ着工できる?

ここは、もう一段確認が必要です。春日井市の施行中の区域では、建物の新築や土地の形質変更などに土地区画整理法76条の許可が必要です。さらに建築確認、道路からの出入り、給排水設備、工事車両が通れるかなども調べます。

逆に、資料の「使用収益開始日未定」だけで建築不可と決めるのも早計です。当社が確認した熊野桜佐の成約に対応する販売図面には、開始日未定でも76条許可による建築が可能と記載された例がありました。この扱いを他の区画へ当てはめず、売る土地について施行者へ確認します。

売主が説明できると、買主は計画を立てやすい。

「区画整理中です」の一言より、「いつから使えて、家を建てるには何が必要か」。買主が家づくりや融資の予定を組める情報をそろえることが、販売の準備になります。

02 / 売るタイミング完成したら、
もっと高く売れるのか。

道路が通り、公園ができ、街並みが見えてくれば、買う方が暮らしを想像しやすくなります。待つ意味がある土地もあります。ただ、整備が進むことと、その土地が希望額で売れることは同じではありません。

おカンおカン

街がきれいになれば、高く売れる気もするけどねえ。

山本山本

期待はあるね。ただ、買う方は建築費も含めて考える。待つ間の負担と、その時の買手の予算まで比べたいね。

住宅用地なら、買主は土地と建物を合わせた予算で判断します。事業用地なら、広さや間口、車の出入り、営業を始められる時期が重要になります。将来の街への期待に加え、売る時点の買手の需要と負担できる総額を見ます。

選択肢 A

いま、売却を進める

使う予定がなく、相続の整理や資金の使い道がある。現在の条件を開示し、その条件で検討できる買手を探します。利用時期が遠い場合は、候補や価格に影響する可能性も含めて相談します。

選択肢 B

使える時期が見えてから

整地や道路、使用収益・建築の見通しが近いうちに明らかになる。その変化を待つ費用と期間に見合うかを比較します。待ちながら価格の調査や資料整理を進めることもできます。

選択肢 C

換地処分後まで持つ

新しい土地の権利・登記が整理される時期を待つ考え方。ただし事業予定の変更、登記手続き中の期間、保有費用、売る時点の市況も考えて判断します。

比べたいのは「いまの売却見込み額」と「待つ理由・費用・期間」です。固定資産税や草刈りなどの負担、いま必要な資金、将来その土地を家族が使う可能性。売値だけを切り取らず、手元に残るお金と家族の予定で考えましょう。

待つなら、「完成するまで何となく」ではなく、「この道路の整備と建築時期が確認できたら、もう一度判断する」と区切る。売却相談を始めることと、すぐ売出しを決めることは分けられます。

03 / 春日井の街は、いま西部第一・西部第二、
そして熊野桜佐。

春日井市が施行中の組合事業として案内しているのが、次の3地区です。市の2026年度予算資料には、下記の事業期間が掲載されています。

春日井西部第一約36.7 ha

2015年8月〜2031年3月

春日井西部第二約49.5 ha

2014年5月〜2034年3月

春日井熊野桜佐約92.7 ha

2010年7月〜2030年3月

面積・期間は春日井市2026年度予算附属資料62頁による事業全体の計画。終期は予定で、個別の土地の使用収益開始日・建築可能日・引渡し日を示すものではありません。資料確認:2026年10月27日。

西部地区では、名鉄春日井駅周辺の整備も進められています。市は区画整理の進捗に合わせ、東口駅舎や自由通路などの整備を案内しています。駅まわりの変化は土地を検討する材料になりますが、JR春日井駅とは別の駅です。買主へ伝えるときも、駅と生活圏を具体的に示します。

熊野桜佐では、既に住宅や店がある一方、整備の進み方は区画で異なります。熊野町の成約を調べても、道路や設備、敷地の広さ、建築の手続きが違いました。「この事業内なら一律いくら」という出し方では、価格の根拠が弱くなります。

熊野町の住宅団地・区画整理地の成約と街の変化を読む →

「計画されている区域」と「施行中の区域」も違います。

市の案内では、西部第一・第二にも施行中を除く計画区域があり、建築の許可の扱いが分かれています。町名や近くの工事だけで決めず、地番を区域図と照合します。

買う立場では、街の整備をどう見ればよいのでしょうか。道路・敷地・保留地から、新しい街での土地選びを考える記事にまとめました。

04 / 売値の前に、条件をそろえる昔の面積のまま、
坪単価を掛けていませんか。

登記簿や税の通知で見ている面積と、仮換地の面積が違うことがあります。区画整理では、道路や公園などの用地を生み出すための減歩があり、土地の位置や形も変わります。販売する土地を、どの図面・どの面積で説明するかを先にそろえます。

面積・境界・分け方
従前地と仮換地の対応、指定面積と将来の扱いを確認。「広いから2つに分けて売る」場合も、従前地の分筆や仮換地の分割について施行者と相談が必要です。
道路・給排水・建物
道路の供用状況、給排水の接続や費用、既存建物の移転・解体、借りている人がいる場合の引継ぎなど。現地の舗装だけでは判断できない条件を確認します。
清算金・賦課金
清算金は、換地の不均衡を金銭で調整するもので、支払う場合と受け取る場合があります。組合の事業費に関する賦課金とは別です。通知・見込み・定款等を確認し、売主買主の負担を契約で明確にします。

特に清算金は、「あとで来た請求は売主が払う」など口頭で済ませないこと。換地処分に伴う施行者との権利義務と、売買当事者間で決める負担は区別が必要です。特約を付ける場合も、施行者との関係まで自動的に変わるわけではありません。司法書士等とも確認して、説明と契約に反映します。

仮換地と保留地は、同じではありません

仮換地は、従前地に代わる土地として指定されるもの。保留地は、事業資金を確保するため売却する土地で、権利や登記の進め方が異なります。保留地を取得していて売却を考える場合は、元の売買契約、権利譲渡の条件、施行者の承認等を個別に確認します。どちらも融資の扱いを一律に決め付けず、金融機関と確認します。

05 / ご相談から売却まで「この通知が来たんだけど」
そこからでも、ご相談ください。

仮換地や使用収益という言葉を覚えてから、来ていただく必要はありません。資料を一緒に読み、施行者へ何を確認するかを整理するところも、街の不動産屋の仕事です。

  1. まず、土地の場所とご希望を伺います。

    どこにあるか、いつ頃までにどうしたいか。相続・共有・利用中などの事情も確認します。売るかどうかを迷っている段階でも構いません。

  2. 通知・図面・現地を照合します。

    施行区域、従前地と仮換地、使用収益・建築、道路・設備、費用を確認。手元の資料だけで足りない点は、取得や照会の方法を整理します。

  3. 価格と、いま売る・待つ場合を比べます。

    近い条件の成約、買手の用途・予算、必要な費用を確認します。高い売出価格を、そのまま成約できる相場とは扱いません。

  4. 売出し・契約・引渡しを組み立てます。

    ご依頼後は、買主へ伝える条件と負担区分、融資・登記・許可等の日程を調整。施行者、司法書士、金融機関、建築業者などと必要に応じて連携します。

手元にあれば、お持ちいただきたいもの

仮換地指定通知・位置図や明細図/使用収益開始の通知/清算金・賦課金などの通知/もとの土地の地番がわかる資料。相続や賃貸・補償の関係資料がある方は、それも参考になります。

全部そろっていなくても大丈夫です。まず所在地と、わかっている状況をお知らせください。

完成を待つ理由があるなら、待つ。その前に売る方がご事情に合うなら、いまの条件で進める。大切なのは、知らないまま選択肢を狭めないことです。

春日井シティ不動産へのご相談

この土地は、いま売れる?
まずは資料を見ながら話しましょう。

西部第一・西部第二・熊野桜佐など、区画整理に関わる土地の売却をご相談ください。所在地とお手元の通知から確認し、価格と進め方の根拠をお伝えします。

土地の売却について相談する →
出典・確認時点(2026年10月27日)

宮町の成約から、区画と道路への出方による価格の違いを読む →

代表紹介・会社案内
山本直嗣
山本直嗣
春日井シティ不動産 代表
春日井シティ不動産マガジンの編集長です。春日井で育ち、柏原中学校・名古屋市立北高校・近畿大学を卒業後、マンション販売・売買仲介会社を経て、2005年に創業。不動産業歴30年。現在は、不動産の売買・買取・賃貸・管理を扱っています。趣味はラグビー。「春日井の不動産や暮らしのことなら、シティマガを見れば分かる」。そんなサイトを目指し、日々の仕事で得た経験をもとに、不動産の知識や相場、地域情報、身近な出来事などを発信しています。
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