相談17|遠方の実家、管理だけ頼める?(静岡県・50代女性)

実家はいずれ売るかもしれない。でも、今はまだ決められない。その間、誰も住んでいない家をどうしておけばいいのか。
静岡県にお住まいの50代の女性からのご相談でした。春日井で一人暮らしをしていたお母様が亡くなり、実家を相続された方です。
売るかどうかの話より先に、今の家の様子が気になる。今回は、空き家の管理から始めることになりました。
まだ売らない。でも、見に行けない
実家は、土地が約100坪、建物が約40坪。築45年の木造2階建てでした。
自分の住まいの近くなら、買い物のついでに様子を見たり、郵便受けを片付けたりできます。静岡から春日井となると、そうはいきません。家を見るために出かける予定をつくることになります。
売却を決めれば先の段取りは立ちますが、今はそこまで決められない。それなら、売るかどうかは置いておいて、まず誰が家を見に行くかを決める。今回、必要だったのはその話でした。
使っていない家でも、庭の草は伸びますし、郵便受けにはチラシがたまります。住んでいるときには日常の中で済ませていたことが、空き家になると、一つずつ用事として残るんですね。
月1回訪問し、写真で様子を報告
この方には、当時、月額5,500円(税込)の空き家管理をご利用いただきました。月1回訪問し、外まわりを目で確認する、郵便受けを整理する、玄関まわりを簡単に清掃する、窓や雨戸の施錠を確認する。そうした作業を行い、写真付きで状況を報告します。
現地に行けないと、問題があるのか、ないのか、それ自体が分かりません。写真があれば、少なくとも訪問した日の家の様子は見られます。気になることがあれば、その写真を見ながら話ができます。
何か傷みが見つかったとしても、管理を頼んだら自動的に工事まで進む、という話ではありません。どんな状態で、対応が必要なのか。修理するなら費用はいくらなのか。ご本人に確認することと、現地で行うことを分けて進めます。
草刈りや修理は、巡回とは別に考える
100坪の敷地となると、庭の手入れも気になります。ただ、毎月の巡回でできることと、まとまった作業として頼むことは、分けておく必要があります。
郵便受けの整理と、庭全体の草刈りでは、作業量が違います。高く伸びた木を切ることや、傷んだ屋根を直すことも、定期訪問だけで済む仕事ではありません。
管理を頼むときは、月額料金だけでなく、どこまでの作業が含まれるかを確認します。室内に入って換気や通水もするのか、外まわりだけなのか。草木の手入れはどの範囲までか。追加の作業が必要になったら、見積もりを出してから頼めるのか。
台風のあとに見に行ってほしい、といった依頼も、通常の巡回とは別に、対応できる時期や費用を確認する話になります。ここは、頼む方も受ける方も、先に分かっていた方が進めやすいところです。
※月額5,500円は、この事例の当時の契約条件です。現在の料金・作業範囲は、個別にご確認ください。
2か月後、家のことを心配する負担が減った
管理を始めて2か月ほどたった頃、お客様から、誰かが見てくれていると思うと安心でき、気持ちが楽になったというお話をいただきました。
春日井で台風や地震があったと聞くたびに、実家が気になっていたそうです。家をどうするかの答えはまだ出ていなくても、現地の様子を確認して連絡を受けられるようになった。その変化はありました。
もちろん、月1回の訪問で、次の訪問まで何も起こらないと約束することはできません。ただ、誰も見に行かず、何が起きているか分からないままにする状態とは違います。
この相談は、家を売って終わった話ではありません。まだ決められない実家を、まず管理することになった話です。
売る、貸す、残す。先のことを考える間にも、草は伸びますし、郵便受けはいっぱいになります。結論が出るまでの家の世話を、どうするか。そこだけ先に頼んでもらってもいいんです。
※実際の相談事例をもとに、管理を依頼する際の一般的な確認事項も加えて再編集しています。
