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不動産購入

隣地や借家を「買ってくれない?」と言われたら。買うと決める前に、不動産屋へ

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買ってくれない?と言われたら。買うと決める前に、不動産屋へ相談する話のイラスト

隣の土地、借りている家、知人からの購入話。

買うと決めていなくても、
相談していい。

ガル太ガル太

大家さんから「この家、買わない?」って。まだ買うか分からないけど、不動産屋さんに聞いてもいいの?

おカンおカン

大家さんが知り合いの不動産屋さんを連れてきたら、そこに任せるものなのかしら。

山本山本

自分で相談していいんだよ。「この話、どう考えたらいい?」という段階からね。買うと決めた後に、手続きだけ頼む場所じゃないから。

お隣から「土地を買ってくれないか」。大家さんから「今、借りてもらっている家を買わないか」。知人から「手放したい不動産があるんだけど」。

物件も、売主も、すでに分かっている。だから、不動産屋の出番はないようにも思えます。でも、話が来た側には、まだ分からないことがある。この値段はどうなのか。買った後、思うように使えるのか。相手に言いにくい条件を、どう切り出すか。

買うかどうかを判断するために、不動産会社へ相談していい。この記事で伝えたいのは、そのことです。

01 / 話が来た後の、進め方「相手は決まっている」。
そこから、誰と進めるか。

不動産会社は、物件や買手を探すだけの仕事ではありません。物件を調べ、取引条件を整理し、相手方との調整や契約・引渡しを進める役割もあります。購入の話が自分のところへ直接来た場合も、その仕事がなくなるわけではありません。

当事者で直接進める

自分たちで確認・交渉し、必要な専門家へ依頼する方法。何を調べ、誰が条件を整えるかを当事者で手配します。

売主が紹介する会社に頼む

1社が売主・買主の双方を仲介する場合もあります。自分が頼める仕事と費用、疑問への説明を確認します。

自分でも会社に相談する

買主として、提示された条件や調べたい点を相談する方法。正式に仲介へ入れるかは、売主側の状況も確認して調整します。

どれか一つが必ず正解という話ではありません。ただ、「売主から話が来たから、そのまま言われた順に進むしかない」わけでもないのです。

02 / 買うと決めるための、確認知っている物件でも、
買う立場になると疑問が出る。

隣の土地なら

「欲しいけど、この値段でいいのかな」

自宅の隣に駐車場を増やせるなら、ほかの場所の土地とは違う価値があります。それでも、近隣の成約や道路・形状などの条件を見ずに、提示額が妥当かは判断しにくいものです。

不動産会社には、価格の根拠に加え、「車を入れられるか」「塀や段差を直す費用は」「一部を買うなら、どこをどう分けるか」と、自分の使い道を伝えて相談できます。建替えや増築を考える場合は、建築士等の確認も合わせます。

おカンおカン

隣の人に「もう少し安くならない?」って、直接は言いにくいわね。今後も顔を合わせるし。

山本山本

希望額だけ伝えるより、工事費や土地の条件を確認して、どの金額なら買えるかを整理したいね。その理由と希望を相手へ伝えて調整するのも、仲介の仕事だよ。

借りている家なら

「住み慣れているから、買うのもあり。でも……」

引っ越さずに済む。日当たりや近所の様子も分かっている。その魅力はあります。一方、これまで大家さんに相談していた給湯器の故障や屋根の修理も、購入後は持ち主として費用を用意する話になります。

建物の修繕記録、状態、購入後に必要な工事、税金や保険なども確認し、家賃とローン返済額だけで比べない。不動産会社に相談し、必要なら建物の調査や修繕見積もりを専門家に依頼して、購入費用と合わせて検討します。

ここで大事なのは、「買います。あとは契約書をお願いします」と話を進める前に、価格・物件の条件・購入後の負担を知り、買うかどうかを考える余地を持つことです。

売買の対象が土地全部なのか一部なのか、借家の敷地も含むのか、区分マンションの一室なのか一棟なのか。売主の説明と資料を見ながら、最初の前提から確認してもらってかまいません。

03 / 「知り合いの不動産屋に頼んであるから」売主が連れてきた会社。
自分も相談していいのか。

ガル太ガル太

相手の不動産屋さんがいるのに、こっちも別のところへ相談したら、感じが悪くない?

山本山本

大きな買い物だから、自分でも確認したいことはあるよね。先方に会社が入っていることを伝えて、まずは相談してみればいい。仲介を頼むなら、どう関われるかも確認するよ。

売主の紹介だから、頼めないわけではない。

紹介された会社が、双方の仲介を担当することもあります。売主に紹介されたというだけで、不適切な会社だと決めつける必要はありません。仲介する会社には、買主に対しても契約前に重要事項を説明する義務があります。

ただ、「売主が頼んでいるから、自分の希望も全部伝わっているはず」と思い込まないこと。自分は何を依頼するのか、誰が疑問に答え、どの条件を調整してくれるのかを確認します。説明に納得できれば、その会社に相談して進める方法もあります。

なお、その会社自身が物件を所有する「売主」なのか、個人の売主から依頼された「仲介会社」なのかは区別します。取引上の立場が違うので、役割と費用も確かめましょう。

自分の相談先を持つこともできる。

価格の見方や調べるべき点について別の会社へ相談し、買主としての疑問や希望を整理することもできます。例えば、こんな伝え方です。

「売主側には不動産会社が入っています。こちらも購入前に条件を確認したいので、買主の立場で相談できますか?」

その会社に正式に仲介を頼む場合は、売主側の依頼状況や当事者の意向を確認し、窓口・役割を調整します。別の会社に相談することと、その会社が仲介へ入ることは、分けて考えます。すでに自分でも媒介契約を結んでいる場合は、その内容も最初に伝えましょう。

相手には、「購入するか判断するために、こちらでも条件と費用を確認したい」と説明すればよいのです。売主との関係を壊すためではなく、分からないことを残して契約しないための確認です。

04 / 頼む前に、聞いておきたい誰が、どこへ、
いくら払うのか。

ガル太ガル太

売主が呼んだ不動産屋なら、手数料は売主が払うんじゃないの?

山本山本

そうとは限らないよ。自分も仲介を頼むなら、買主側の手数料を確認しよう。誰が呼んだかではなく、誰にどの仕事を頼み、いくらで合意するかだね。

最初の相談
どこまで相談できるか、有料になる業務があるかを確認します。調査や書類の確認などを具体的に頼む段階では、費用と実施範囲を先に聞きます。
仲介を依頼する場合
買主が負担する報酬額と支払う時期、任せる仕事を事前に確認します。法定の上限額が、そのまま一律の請求額という意味ではありません。
会社が2社になる場合
例えば、売主側1社・買主側1社が入り、双方がそれぞれの依頼先へ報酬を払う形もあります。会社が2社だから、買主が2社分を負担するという意味ではありません。自分の依頼先と支払う総額を確認します。
別にかかる費用
測量、建物の調査、登記、修繕・解体などは、仲介手数料と別に必要な場合があります。誰が頼み、どちらが負担するかまで整理します。

相談したら、必ず買わなければならない。そこまで身構える必要はありません。一方、具体的な調査等を発注した後の費用は、購入を見送っても必要な場合があります。「買わない場合はどうなるか」も、頼む前に確認しておきます。

仲介手数料の目安や、司法書士に頼む登記と不動産会社の仕事の違いは、知り合い同士の売買を扱った記事で詳しく整理しています。

05 / 最初のひと言は、これでいい「買うかどうかも含めて、
相談したいんです」

不動産会社へ話すときは、所在地、誰からどんな話が来たか、提示された価格、自分が気になっていることを、分かる範囲で伝えます。売主側に会社がいるか、返事を求められている時期も知らせておくと、確認すべきことを整理しやすくなります。

購入の返事をしたり、買付書・契約書の内容に同意したりする前に、不明点を確かめておきましょう。

例えば、借りている家の話なら

「大家さんから購入を勧められました。まだ決めていません。この金額や家の状態を、どう確認すればいいでしょうか」

隣地なら、「駐車場に使いたい」「建替えのために広げたい」と、買った後の希望も添えます。相手から渡された資料があれば、何を確認できる資料なのかも相談できます。

購入の返事をする前に、
相談して、調べて、考える。
  1. 今の話を伝える物件・価格・相手側の会社・自分の疑問
  2. 頼む仕事を確認相談・調査・仲介の範囲と費用を確かめる
  3. 条件と負担を調べる価格の根拠、使い道、必要な工事・資金
  4. 買うかを判断する進めるなら、条件を詰めて契約・融資・引渡しへ

調査や条件の調整は行き来します。必要な調査を依頼するときは、着手前に仕事と費用を確認します。

当事者同士で直接売買を進める方法もありますが、調査や交渉を誰が担うかは決めておきたいところです。登記は司法書士に依頼して進めましょう。建物・境界などの専門的な確認も、必要に応じて専門家へ依頼します。

借家の購入を断る場合は?

買わないと答えたことだけで、賃貸借契約が当然に終わるわけではありません。普通借家では貸主側の更新拒絶・解約に正当事由などの要件があり、定期借家は期間や終了の扱いが異なります。「買うかどうか」と「今の契約で住み続けられるか」は分けて、契約書や相手の意向を確認します。退去等で争いがある場合は、弁護士等への相談が必要です。

相手が知っている人でも、相手の会社が入っていても、自分の疑問を置き去りにする必要はありません。調べてみて、この条件なら買いたいと思えることもあれば、今の自分には合わないと分かることもあります。

買うと決めたから、不動産屋に行く。だけではなく、買うかどうかを考えるために相談する。向こうから来た購入話も、その順番で進めていいのです。

出典・この記事の前提

2026年10月27日確認。会話や相談の言い方は説明用の創作です。仲介の受託範囲・費用・関与の可否は、物件や依頼状況、当事者間の調整により異なります。物件の個別調査、賃貸借の終了、融資などは、資料や契約の確認が必要です。

国土交通省:購入を検討する方へ(購入の媒介委託者用)国土交通省:媒介契約と仲介手数料不動産適正取引推進機構:重要事項説明に関するQ&A国土交通省:建物状況調査の内容と限界東京くらしWEB:貸主の交代と借家の継続借地借家法:26〜28条・38条等法務省:司法書士の業務
代表紹介・会社案内
山本直嗣
山本直嗣
春日井シティ不動産 代表
春日井シティ不動産マガジンの編集長です。春日井で育ち、柏原中学校・名古屋市立北高校・近畿大学を卒業後、マンション販売・売買仲介会社を経て、2005年に創業。不動産業歴30年。現在は、不動産の売買・買取・賃貸・管理を扱っています。趣味はラグビー。「春日井の不動産や暮らしのことなら、シティマガを見れば分かる」。そんなサイトを目指し、日々の仕事で得た経験をもとに、不動産の知識や相場、地域情報、身近な出来事などを発信しています。
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