相談事例

相談21|相続した実家、まだ売らなくてもいい?(春日井市・50代男性)

kasugai-home
相続した実家について考える50代男性のイメージイラスト
相談者のイメージイラストです。

相続した実家が、空き家になっている。住む予定はない。固定資産税はかかるし、庭の手入れもある。いつまでも、このままというわけにはいかない。

そう思っていても、売る決心はなかなかつかないものです。

春日井市の50代の男性から、相続した実家についてのご相談です。こうした相談では、売ったらいくらになるかという話から、まだ残しておきたい理由が見えてくることがあります。

売る値段が分かっても、決心は別の話

実家を売るとしたら、いくらくらいになるのか。

それを知ると、今後の話がしやすくなります。管理を続ける費用と比べたり、売ったお金の使い道を考えたり。漠然としていた話に、数字が入ってくる。

でも、値段が分かれば気持ちも決まる、とは限りません。

自分は住まなくても、家族の誰かが使うかもしれない。兄弟と、まだゆっくり話せていない。使う予定はないけれど、親の家を手放すことに踏ん切りがつかない。

実家についての相談では、こうした話も出てきます。

家の値段を知りたいことと、もう売りたいことは、少し違うんですね。査定は、その違いを残したままでもできます。

残したい理由と、困っていることを分ける

実家をどうするか考えていると、いくつもの話が一緒になってきます。

家は残したい。でも草刈りは大変。売った方が楽だとは思う。でも家族がどう思うか分からない。片付けなければと思っているのに、実家に行く時間が取れない。

その全部を、売るか売らないかの一問で片付けようとすると、なかなか答えが出ません。

例えば、庭の手入れが負担なら、その作業を頼むことで、当面の困り事は減らせるかもしれない。家族の意見が分からないなら、まずはそこを聞く。残しておきたい理由が将来の利用なら、誰が、いつ頃、どう使う可能性があるのかを話してみる。

家を手放さなければ解決できないことなのか。家を残したまま、やり方を変えれば済むことなのか。

分けてみると、今すぐ決めなくてもよい話と、先に手をつけた方がよい話が見えてきます。

売るのを待つなら、維持費も見ておく

急いで売る事情がなければ、しばらく持ち続けて考えることもできます。

ただ、残しておく間もお金はかかります。固定資産税、庭の手入れ、必要な修繕。自分で見に行くなら、その時間や交通費もある。

去年一年、実家にどのくらいかかったか。これから一年、同じように持ち続けられそうか。手元の納税通知や、草刈りなどの支払いを並べてみると、考えやすくなります。

毎年の費用なら払えても、屋根や外壁などにまとまった修繕が必要になれば、話は変わるかもしれません。家の状態を確認しておくのも、そのためです。

待っている間に値上がりするとは限らないし、建物は古くなります。一方で、費用も手間も無理なく負担できるなら、気持ちや家族の話がまとまるまで時間を取ることはできます。

いくらで売れるかだけでなく、いくらかけて残すのか。両方を見ておくと、待つという判断にも中身ができます。

家を残すなら、誰が見に行くか決める

売らないと決めたあと、何もしないまま時間だけが過ぎると、別の困り事が出てきます。

庭の草が伸びる。雨漏りに気づくのが遅れる。傷んだ場所があっても、誰も見ていない。

たまに実家へ行けるなら、そのときに庭や建物の様子を確かめる。家族で分担できるなら、誰が見に行くかを決めておく。行くのが難しければ、巡回や草刈りなど、必要な部分を頼む方法もあります。

兄弟がいる場合も、誰かがやってくれるだろうと思っていると、結局、いつも同じ人の負担になることがあります。費用をどう分けるかも、家を残す話と一緒にしておきたいところです。

売る決断は待てても、今伸びている草や、傷んだ箇所の対応まで待たせるわけにはいきません。まず、家を保っておける状態にする。売却の話は、それからでも考えられます。

「今は売らない」のあと、もう一度考える時期

しばらく残すことにしたら、次にいつ話すかも決めておくとよいと思います。

例えば、半年ほど管理を続けて、費用や負担を見てから家族で話す。使うかもしれないという人がいるなら、その予定が具体的になる頃にもう一度聞く。

その間に、管理を担っていた人が行けなくなったり、大きな修繕が必要になったりすることもあります。最初に考えていた条件が変わったなら、予定を待たずに考え直せばいい。

誰も使う見込みがなく、維持する負担も重くなってきたら、売却の話は現実的になります。貸すことを考えるなら、借り手が見込めるか、貸すための修繕にどのくらいかかるかを調べることになります。

今日、結論が出ないこともあります。家を残したい気持ちだけ先にあって、その先の予定はまだないこともある。

それなら、今の家の状態と、持ち続ける負担を確かめておく。家族がどう考えているかも聞いておく。

次に実家の話をするとき、同じところで迷うだけにならないように。売る前の相談では、そんな話もしています。

※実際の相談をもとに、これまでの相談経験と一般的な確認事項を交えて再編集しています。

春日井シティ不動産株式会社
代表 山本直嗣

春日井市の不動産相談窓口
不動産について相談する
ABOUT ME
山本直嗣
山本直嗣
春日井シティ不動産 代表
春日井市を拠点に、駐車場・空き家・空き地の管理や、不動産の売却・活用をお手伝いしています。 大切なご実家や土地のこと、「どうしたらいいか、まだ決まっていない」という段階でも大丈夫です。地元の不動産屋として、お話を伺いながら、一緒にこれからのことを考えます。 このブログでは、管理のポイントや、気になるお悩みをわかりやすくお伝えしていきます。春日井市・小牧市・瀬戸市・名古屋市守山区・北区のご相談を承っています。
記事URLをコピーしました