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春日井シティ不動産 / 代表・山本直嗣に聞く

Interview

困ったときに、
顔が浮かぶ。
そんな街の
不動産屋でありたい。

家や土地を売る。買う。貸す。管理する。
その手前にある、まだまとまらない話も。
地元で仕事をする理由と、任された仕事への思いを聞きました。

春日井シティ不動産株式会社 代表取締役山本 直嗣

事務所で大きく笑う春日井シティ不動産代表・山本直嗣
いつもの事務所で見せる、こんな表情も。

不動産屋に行くのは、売ることや買うことが決まってから? 山本の話を聞くと、そうとも限らないようです。「家をどうしよう」という相談には、お金の問題もあれば、家族の思いや、残しておきたい暮らしもあります。

街の不動産屋として、そこにどう関わるのか。開業までの道のりから、相談の聞き方、仕事を続ける中でうれしかった出来事まで。山本の仕事に対する思いをたどります。

過去にリングアンドリンク株式会社から受けた取材をもとに、構成・表現を再編集しました。写真は今回撮影したものに差し替えています。

01

STARTING POINT地域に根を張って、仕事がしたかった。

Q.不動産の仕事に入ったきっかけを教えてください。

山本

大学を卒業して、大阪のマンションデベロッパーに就職しました。最初は正直、収入面の魅力もありました。投資用マンションの電話営業から始めたんです。

かなり厳しい営業の現場でした。その後、家業を手伝うために名古屋へ戻りました。のちに銀行系列の不動産会社に就職し、売買仲介を経験しています。宅建の資格は持っていましたが、実務はそこで覚えていきました。

経験を積むうちに、いずれは自分で仕事をしたいと思うようになりました。住宅販売の会社も経験して、独立する前には、地元の家族経営の不動産会社で1年ほど仕事を教わっています。

Q.春日井で開業したかったのは、どうしてですか。

山本

地域に根を張って仕事がしたかったからです。地元の不動産会社で、普段のお付き合いの中から仕事が生まれ、いろいろな相談が持ち込まれるのを見た経験は大きかったですね。

家や土地を売るだけでなく、貸すことも管理することもある。街の不動産屋は、なんでも屋みたいなところがあるんです。

2005年に開業しました。最初は古いアパートの1室からで、楽なことばかりではありませんでした。営業で鍛えられた粘り強さには、助けられたと思います。

2011年に法人化しています。青年会議所で同世代の経営者と付き合う中で、会社としてきちんとしたサービスを提供したいという気持ちが強くなりました。

事務所で手を合わせながら話す山本直嗣
家や土地の相談は、事情を一つずつ聞くことから。
街の不動産屋は、
なんでも屋みたいな
ところがあるんです。売ること、貸すこと、管理すること。
普段のお付き合いから生まれる仕事もある。
02

LISTENING FIRST「売りたい」。でも、売りたいだけではない。

Q.相談のとき、最初に何を聞いているのでしょうか。

山本

どうして売ろうと思ったのか。何に困っていて、何をどうしたいのか。まず、そこを聞きます。

売却の相談には、家族同士で意見が違ったり、気持ちの整理がつかなかったりすることもあります。ご本人も、何が一番の問題なのか、まだ言葉にできていない場合があります。

だから、「売りたいんですね。では高く売りましょう」だけでは話が進まないことも多いです。何が引っかかっているのかを、一つずつ整理していきます。

例えば、先祖代々の土地だから残したい。でも子どもに負担をかけたくない、というご相談です。残したい気持ちの話なのか、将来のお金や管理の負担の話なのか。いっしょに絡まっていることを分けて考えます。

気持ちの面が大きいなら、持っておく選択もある。お金や管理の問題なら、売却も含めて方法を考える。そうすると、ご本人も少し考えやすくなるんですよ。

Q.売却を勧めないこともあるんですか。

山本

あります。売ることだけが答えではないですから。相談した結果、今は持っておくことになったり、まず家族で話し合うことになったりすることもあります。

不動産のことだけで解決しないときは、専門家に入ってもらうこともあります。実際、離婚の話で弁護士を紹介してほしい、という相談を受けることもあります。

昔から地域の不動産屋は、困ったことがあれば聞きに行く、世話役のような面もあったと思います。仕事にならなくても、「相談してよかった」「考えが整理できた」と思ってもらえることには意味があります。

Q.相談相手であることと、商売であること。その両方をどう考えていますか。

山本

会社ですから、利益を出して仕事を続けることは大事です。お客様にとって売った方がよいと考えれば、「ぜひ売りましょう。任せてください」とお伝えすることもあります。

ただ、任せてもらう以上は、その後にどんな仕事をするのかが大事です。相談を聞いただけ、情報を出しただけで終わらず、問題を整理して、進め方を提案する。引き受けた仕事には責任を持ちたい。

「プロとして、何らかの結果を出す」ということは、仕事の中で意識しています。必ず売却に結びつけるという意味ではなく、その方の問題に向き合って、判断や解決につながる仕事をしたいと思っています。

事務所で穏やかな表情を見せる山本直嗣
春日井で生まれ育ち、この街で開業した山本。

任せてもらう以上は、
その後に、
どんな仕事をするか。相談を聞くだけで終わらず、
判断や解決につながる提案を。

03

WORK & PEOPLE取引が終わった、その後にも。

Q.続けてきて、うれしいのはどんなときですか。

山本

契約が決まるのは、もちろんうれしいです。それから、以前のお客様がもう一度頼ってくださったり、ご家族やお知り合いを紹介してくださったりすると、うれしいですね。

以前、家の売却をお手伝いした方と、地元で偶然再会したことがありました。そのときは「お互い頑張りましょう」と話して別れたんです。

それからまた何年かたって、「家を売りたいから社長に頼もうと思って」と連絡をいただきました。「家を売る? どうしたんですか?」と聞くと、新しい暮らしのための住み替えのお話だったんですね。

一度の取引が終わっても、覚えていてもらえて、また人生の大事な場面で声をかけてもらえる。そのことが、とても印象に残っています。

Q.相談先を探している方に、伝えたいことはありますか。

山本

いろいろな人の話を聞いてみてほしいです。不動産会社によって、考え方や営業の仕方も違いますから。

金額だけでなく、説明を聞いて納得できるか。質問したときにどう答えるか。仕事を任せてよいと思えるか。そういうところも見てもらいたいですね。

相談する段階で、考えが全部まとまっていなくても構いません。何をどうしたいか、まだ迷っているところも含めて話を聞かせてください。そこから整理していくのも、私たちの仕事だと思っています。

春日井シティ不動産代表 山本直嗣の笑顔

PROFILE

山本 直嗣

春日井で育ち、柏原中学校・名古屋北高校・近畿大学を卒業。マンション販売・売買仲介などを経て、2005年に開業。2011年に春日井シティ不動産株式会社として法人化。趣味はラグビー。

会社概要・アクセス →

もとになった取材:リングアンドリンク株式会社。過去の取材内容を、シティマガ掲載用に構成・表現を再編集しています。お客様の事例は、個人的な事情の詳細を省いて紹介しています。掲載写真は今回の撮影分で、取材当時の写真ではありません。

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