相談3|空き地を駐車場にしたら儲かる?(名古屋市・30代男性)

使っていない土地にも、毎年、固定資産税はかかる。
土地があるのはありがたいことだけれど、何も使っていないのにお金だけ出ていくと、もったいない気もする。かといって、いきなりアパートを建てるほどの話でもない。
名古屋市にお住まいの30代男性、Eさんも、そんな空き地をお持ちでした。駐車場にして貸せないか、というご相談です。
土地はある。でも、借りる人はいるだろうか
駐車場なら、建物を建てずに始められる。土地の活用を考えたとき、候補に挙がりやすい方法です。
ただ、車を停める場所をつくれることと、そこを借りたい人がいることは、少し違います。
近くに家がたくさんあっても、それぞれの家に十分な駐車スペースがあれば、月極駐車場を借りる理由は少ない。反対に、家の駐車場は一台分しかなく、もう一台置く場所を探している人がいれば、近所の空き地が役に立つこともある。
地図で見ると近くても、毎日歩くには遠かったり、車を出し入れしにくかったりする。駐車場を探す人は、そういうところも見ています。
Eさんの土地も、まず周辺の需要を確認しました。この場所なら借り手が見込めると判断できたので、整備して月極駐車場にすることになりました。
整備した空き地に、車が並ぶようになった
工事をして、区画をつくり、貸し出す。Eさんの駐車場は、当時の記録では満車になり、安定して稼働していました。
何も使っていなかった土地から、毎月の収入が入るようになった。ここは、この相談で実際に形になった成果です。
ただ、「満車になった」と「十分に儲かった」は、同じ話ではありません。
最初にかかった整備費を、何年くらいで取り戻せるのか。税金や管理にかかる費用を払って、いくら残るのか。借りていた人が解約して、空く期間があっても続けられるのか。
たとえば、満車なら成り立つけれど、一台空いただけで苦しくなる計算だと、毎月の空き状況が気になってしまう。使っていない土地の負担を軽くしたかったのに、別の心配が増えることもあります。
「何台停められるか」「一台いくらで貸せるか」に加えて、そこまで見ておきたいところです。
ずっと駐車場にしておく、と決めなくてもいい
空き地を持っている人が、全員、土地で大きな事業をしたいわけではありません。
今すぐ売るつもりはない。でも、何もしないまま持っているのも気になる。先の使い道は、まだ決まっていない。そういう土地もあると思います。
駐車場は、建物を建てる活用と比べると、先の使い道を見直しやすいところがあります。もちろん、利用者との契約や解約の手続きがあるので、思いついた日にすぐ別の用途へ変えられるわけではありません。
それでも、建物を建てて長く貸すことまで決めずに、今の土地を使う方法として考えられる。月々いくら入るかだけでなく、その土地をこの先どうしたいかも、駐車場にするかどうかに関わってきます。
空き地が駐車場になるまで
こちらは、名古屋市守山区泉が丘で行った駐車場整備の写真です。草木のある土地を整え、約一週間で20台分の駐車場になりました。

整備前。まず、土地の状態を確認します。

整備後。車を停める区画ができました。
毎年144万円の収入が入る土地になった
この駐車場は、1台あたり月額6,000円。20台で毎月12万円、年間では144万円の収入になります。税金や管理費などを差し引く前の金額ですが、固定資産税を払うだけだった空き地から、毎月収入が入るようになりました。
周辺には駐車場が少なく、ここはほぼ100%の稼働が続いている立地です。車を停める場所を探している人がいる。その需要に、使っていなかった土地が応えています。
もちろん、場所が変われば借り手の見込みも変わります。ただ、近くに必要としている人がいて、整備費と収支が合うなら、空き地のまま遊ばせておくより、駐車場として使うのはいい方法だと思います。
将来、土地を売ったり、別の用途で使ったりしたくなったときも、利用者との契約に沿って解約手続きを取れば、使い方を変えられます。建物を建てずに始められて、先の予定が変わったときにも動きやすい。駐車場には、そういう使い勝手のよさもあります。
使っていない土地があるけれど、どうしたらいいかわからない。そんなときは、その土地の場所や今の状態を聞かせてください。近くにどんな需要があるのか、まずそこから一緒に見ていきましょう。
春日井シティ不動産株式会社
代表取締役 山本直嗣
※相談の経過・結果は当時の記録をもとにしています。施工写真は公式HP掲載の整備事例です。
