相談8|転勤するならマンションは売る?貸す?(春日井市・40代男性)

転勤が決まり、家族で引っ越すことになった。今のマンションを、売るか、貸すか。
春日井市にお住まいの40代の男性から、そんな相談をいただきました。
10年前に約1,800万円で購入した、春日井駅に近い3LDK。相談当時は築25年で、住宅ローンが約1,400万円残っていました。
住めなくなるからといって、すぐに手放すのも惜しい。人に貸せば、家賃でローンを払っていけるかもしれません。春日井に戻ることになれば、また住む家もある。
ただ、家を残すと、引っ越した後も、その家の支払いや用事は残ります。今回も、いくらで貸せるかという話から、そこを一緒に見ていきました。
家賃10万円で、いくら残る?
駅に近く、貸す需要も見込めるマンションでした。当時の家賃の見込みは、月9万〜11万円です。
月10万円なら、ローンの返済は十分払えそうに見えます。返済は月5万円。でも、払っているのはローンだけではありません。
管理費と駐車場代が月3万円。固定資産税が年9万円。税金も月割りにすると、合わせて月8万7,500円です。
10万円から引くと、残るのは1万2,500円。年間で15万円でした。
ここから、賃貸の管理を任せる費用や、入居者を募集する費用もかかります。貸し出す前の表層リフォームには、約50万円を見込んでいました。
たとえば1か月空けば、家賃10万円が入らない。その間もローンや管理費の支払いは続きます。設備が故障すれば、修理代がかかることもある。
家賃が入ることと、そのお金が手元に残ることは、少し違います。
それでも、借りたお金は返済のたびに少しずつ減っていく。毎月たくさん残らなくても、家賃を受け取りながらマンションを持ち続ける意味はあります。数年後、またここで暮らしたいなら、なおさらです。
春日井に戻って、また住む?
今回のお客様は、春日井に戻る予定がはっきりしていませんでした。このマンションを、どうしても残しておきたいという思いも、それほど強くはなかった。
戻って住むつもりなら、貸す期間も気になります。
借りる人にとっては、そこが毎日の暮らしの場所です。こちらの転勤が終わったからといって、すぐに空けてもらえるとは限りません。
戻る時期が決まっている方には、期間を定める定期借家という貸し方もあります。ただ、借りる側も、いずれ引っ越す前提で家を探すことになる。期間の条件によって、募集のしやすさや家賃も変わってきます。
ローンが残っている家なら、借入先への相談も先です。転勤中に貸すことを、今のローン契約でどう扱うのか。募集する前に確認しておきます。
この方の場合は、戻る家を残すためというより、貸して持っておく方が得なのか、という話でした。
売れば、ローンは返せそうでした
売却価格の見込みは、当時1,600万〜1,800万円。残っているローンは約1,400万円でした。
仲介手数料などの費用はかかりますが、売却代金でローンを完済できる見込みがあります。
売れば、毎月の返済と、このマンションの維持費はなくなる。貸したまま持っておく場合の、空室や修理の対応もなくなります。
将来、転勤先などで家を買うことになれば、そのときはまた住まいの資金を考えることになる。今のローンを残しておくか、ここで返し終えておくか。その違いもあります。
お客様には経済的な余裕があり、急いで売らなければ困る、という状況ではありませんでした。貸して持つこともできる。そのうえで、今回は売却することになりました。
今回は、家を残さず引っ越すことに
戻る予定が決まっているわけではない。家を残すことへの強いこだわりもない。それなら、ローンを完済して、次の暮らしを考えやすくしておきたい。
この方にとっては、家賃を受け取りながら持ち続けることより、そちらの方が合っていました。
同じマンションでも、またここに住みたいという方なら、話は変わります。多少の出費や手間があっても、残しておきたい家はあるでしょう。
今回は、家を持っておけるかどうかよりも、これからも持っていたいか、という相談だったように思います。
引っ越せば、日々の暮らしは転勤先へ移ります。売却してローンを返し終えれば、春日井のマンションの支払いを気にせずに、その先の住まいを考えられる。今回は、そういう進め方になりました。
春日井シティ不動産株式会社
代表 山本直嗣
※実際の相談事例をもとに再編集しています。価格・家賃・費用は相談当時のものです。
