【チョット怖い話】霊感が強いご婦人が物件案内でみたものは。。。
けっこう前の話ですが
ある中古住宅の
販売活動をしていました。
築30年ほど経過の
古い和風の広い木造住宅。
設備や間取りは古いが
お部屋も庭の手入れもよく
素敵なお家です。
売主は60代の女性で
一年前に新築マンションを購入し
娘さんと同居してたので
この家は空き家です。
誰も住んでない家を維持するのも大変。
ということで
思い切って家を売り
生活資金の足しにしようと
弊社に売却依頼を
いただいたというわけです。
誰もいないはずの空家住宅なのに。。。
しばらくすると
あるご婦人から
「物件を見学したい」と
電話で問い合わせがありました。
「○○町あたりで今、中古戸建を探していて、おたくの物件が良さそうだから、一度おうちの中を見れますか」と。
セミの鳴き声がひびく夏の日でした。
さっそく現地で待ち合わせ。
見た感じも話した感じもまあ普通。
売主と同じ60代くらいの女性です。
いまご夫婦で賃貸に住んでいて
その家の老朽化もひどくて
そのうち立退きの話もでそうだから
安い中古住宅でも買って引っ越したいと。
ご婦人を現地案内すると
ご主人は仕事とのことで
奥様一人で来られたのですが
いろいろとお話ししながら
30分ほど家の中を案内したでしょうか。
「場所も価格も物件もなかなかいいわね~。」
主人にも話して検討してみるとのこと。
ただ見込みとしては
ご主人の意向もわからないし
いますぐ買う必要もなそうだし
まあ買わないだろうなと
お別れしようとしたとき
そのご婦人が
「ちょっといい??」
私を呼び止めます。
なにか話しがあるようです。
和室におばあちゃんがいた?
ご婦人「あのね。和室があったでしょ?」
わたし「ええ。和室ありますね。」
ご婦人「和室におばあちゃんが座ってたの。」
わたし「ん?おばあちゃん、いました?」
ご婦人「そう。悲しそうな顔でいたの。」
わたし「・・・。」
ご婦人「こちらのお母さんかしら。」
わたし「・・・。」
ご婦人「家を売ってほしくないんじゃないかしら。」
わたし「・・・。」
ご婦人「びっくりしたと思うけど、わたし霊感があってみえるのよ」
わたし「・・・。」
ご婦人「私はそういうの慣れてるからいいけど、ちょっと気になって$%#%’&$%##」
わたし「・・・。(もうなにいってるかわからない)」
ご婦人はいたって
真面目な顔で
話つづけます。
前向きには検討しようと
主人にも話してみるけど
あの方は
売主さんのお母さんかな?とか
売っちゃうと寂しくなっちゃうんじゃない?とか
本当にお母さん?がいるていで
話してくるので
困ってしまいます。
ぼくはわりとトラブルなど起きても
動揺せずにクールな対応をする方だと思いますが
いきなり見えない人を見えてる感じで話されると
正直びびりますよ。
しかも案内中じゃなくて、
帰るときになって、実はねって、語られるのが
薄気味悪さを増してると思うんです。
結局、そのご婦人がなにを言いたかったのかは
最後までわからなかったけど、
家を買わない人というのはわかったので
ぼくは真顔でひたすら話を聞き流しました。
あばあちゃんはだれやねん?
一応、売主さんにも
和室おばあちゃん事件の報告をして
おばあちゃんぽい人に
心当たりあるかと
半分冗談で聞きました。
「あの家は、30年前に主人が土地を買って建てたけど、住んでたのは私たち夫婦と娘の3人だけだし。だからおばあちゃんとかよくわからないわね。私の母親はまだ生きてるし。」
「いったい誰なのよ。こっちが教えてほしいわ。」
と笑ってました。
あばあちゃん!!
あんただれやねん?
結局、ご婦人は買わず、若いファミリーが購入
案の定ですが、そのご婦人は家を買いませんでした。
ちなみにその家は、
そのあとすぐ
別の若いファミリーが見学して
気に入っていただき購入されました。
そのお客様には一応
和室おばあちゃん事件の話をしたら
まったく気にしないと
どこ吹く風といった感じで
喜んで買っていただけました。
真実はいかに
和室おばあちゃん事件は
こちらとしてはガセネタとしか思えませんが
ご婦人に本当に見えていたのかもしれません。
でももし
そのご婦人の言う通り
本当にそのおばあちゃんっていう人が
僕にも見えたり
ほかの人にも見えたりしたら
売主が全く身に覚えのないことでも
いわく付き物件の扱いに
なっちゃうんでしょうかね。
事件事故が起こってなくても
霊感が強い人には幽霊がみえる物件というのも
ひょっとしたらあるかもしれませんね。
本当に事件や事故があった物件は
告知事項の対象ですが
嘘やガセネタでも
風評被害って本当にありますからね。
ほんとかうそか
わからない情報に
振り回されないように
私たちもしっかりしなければなりません。