日記

【令和元年(2019年)土地相場】春日井市の土地価格はまだ上がるか?

山本 直嗣

春日井の土地相場の動向について

いまの春日井の土地相場はどれくらい?これからどうなるの?というご質問をよくいただきます。高くなってるところ、あまり変わってないところ、下がってるところ、春日井の中でも、場所や土地の条件によって違いがありますが、実際、ここ数年、春日井の人気エリアの地価は上がっていて、勝川駅徒歩圏だと、坪60万近くで取引されることも増えました。

街並みの良い一般的な住宅街でも、条件が良い土地は坪50万くらいで取引されるようになっています。数年前だと、春日井で一般的に好条件と思われる住宅地で、坪40~45万くらいのイメージでしたが、今は、プラス5万くらいになってる感じでしょうか。もちろん、春日井の全部の土地が上がってるわけではなく、買い手の人気に応じて、現状維持のところも、下がってるところもあります。

平成25年~平成30年の春日井の土地成約単価と件数

不動産業者間で利用しているレインズといわれる物件情報データベースで、平成25年(2013年)から平成30年(2018年)までの春日井の土地の成約履歴を調べてみました。年ごとの成約件数と成約坪単価を比べて春日井の地価動向に変化があるか見てみましょう。

平成25年(2013年)は、坪50万円台の取引はなし

平成25年は【214件】の土地成約履歴がありましたが、【坪50万円台で売買されている土地は0件】でした。

平成26年(2014年)は、坪50万円台の取引が7件に

平成26年は【198件】の土地成約履歴があり、【坪50万円台で7件】、【坪60万円台で1件】の土地売買がなされていました。このあたりが地価上昇のタイミングでしょうか。

平成27年(2015年)は、坪50万円台の取引は6件

平成27年は【222件】の土地成約履歴があり、【坪50万円台で6件】、【坪60万円台で1件】の土地売買がなされていました。

平成28年(2016年)は、坪50万円台の取引が15件と倍増

平成28年は【216件】の土地成約履歴があり、【坪50万円台で15件】の土地売買がなされていました。このあたりで地価上昇がさらに浸透した感じでしょうか。

平成29年(2017年)は、坪70万円台の取引が3件も

平成29年は【204件】の土地成約履歴があり、【坪50万円台で9件】、【坪60万円台で3件】、【坪70万円台で3件】の土地売買がなされました。70万円台は商業用地となります。

平成30年(2018年)は、坪50万円台の取引12件と高値堅調 ※10月時点

平成30年は10月現在時点ですが、これまで【175件】の土地成約履歴があり、【坪50万円台で12件】、【坪60万円台で1件】の土地売買がなされています。

春日井の地価はほぼピークに近い!

土地の価格は需要と供給のバランスで決まるわけですが、春日井においては誰が土地を買うのかというと、基本的には住宅を建てたい人です。一般個人だけでなく、建売業者さんなども土地の買い手の筆頭となります。消費税増税前の住宅建築や建売購入の駆け込み需要はそれほどなさそうですが、それでもまだ買い手の土地購入意欲は強いと思われます。ただ、これからまだ上がるのかといわれると、個人的にはほぼピークに近いのではないかと思っています。

土地需要は減れば価格は下がる

社会の動向としては人口減少高齢化ということで相続により土地を手放したい人が増えてくるは間違いありません。前述のとおり、現在の春日井の土地は住宅需要、実需が基本なので、バブルのときのような投機的な値上がりもありません。一般の方の所得が維持もしくは上昇していく、銀行が融資を積極的にしてくれるという状況がない限り、将来にわたる土地取引の成約件数は大きく見込めないでしょう。

暴落はないが地価上昇は続かないと予想

例えば、駅前のごく一部の一等地が別として、それ以外の土地の価格が今後も上昇を続けていくことは考えにくいのが現状です。春日井の地域性としては、実需としては堅調なので、住宅用地が急に大幅に値下がりすることはないですが(一部例外の土地もあります)、将来的な値上がりを期待して土地を購入、維持するのはナンセンスかもしれません。

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