子どもたちに伝えたい春日井のむかしばなし2

春日井のむかし話 鎹祭(かすがいさい) 後編

 

村びとたちは反省をしました。

・・・

みんなが自分の利益ばかり考えるようになったこと。

人や自然への感謝の気持ちを忘れたこと。

お互いを助け合い、思いやる気持ちを忘れたこと。

・・・

村びとたちが話し合った結果

かつての幸せな暮らしを取り戻すために

皆で協力してやり直すことをきめたのです。

そして

これから皆で仲良く暮らしていく為の証として

天罰で砕かれてしまったご神木を蘇らせようとしたのです。

 

村びとたちは、過ちを反省し

これから仲良く暮らしていく証しとして

かつてのご神木を蘇らせようとしました。

砕かれたご神木を寄せあつめ

鎹(かすがい)でつなぎ合わせることにしたのです。

木を寄せあつめるひと

鎹をうちこむもひと

応援するひと

お祈りするひと。

みんなの幸せのためご神木をつなぎ合わせようと

みんなで力を合わせて自分のできることを一生懸命に行いました。

「どっこいせ!!」

「どっこいせ!!」

ご神木をつなぎあわせる村びとたちの掛け声がこだまします。

「どっこいせ!!」

「どっこいせ!!」

みんなの思いがひとつになりました。

「どっこいせ!!」

「どっこいせ!!」

・・・。

・・・。

・・・。

するとどうでしょう。

天罰がくだった時と同じように

あたり一面が真っ暗になり

空はかみなり雲でおおわれました。

・・・。

「ゴロゴロッ!!」

「ピカッ!!」

「ドーーーン!!」

大きな雷鳴が鳴りひびき

いかづちの閃光が

再び、ご神木に直撃したのです。

なんと

4つに砕かれていたご神木が

元通りの大きなご神木の姿に戻ってしまいました。

ご神木が復活し

村びとたちはそれはそれは喜びました。

そして、かつての過ちをくり返さないことを誓ったのです。

その後

人との繋がりを大切にし

お互いに支えあって暮らしていくうちに

病気や不作などの災いはしだいに無くなっていきました。

みんなで助け合い幸せに暮らしていけるようなったのです。

それからというもの

繋ぎ合わせのご神木は今まで以上に大切にされ

感謝の気持ちをこめて

年に一度、ご神木に集まりお祭をするようになりました。

そして村びとたちは

その後もずーとお互いに助け合いながら

みんな幸せに暮らしていったのだそうです。

めでたし。めでたし。

 

伝え聞くところによると

ご神木をつないだのが鎹(かすがい)であったことから

のちに『鎹祭』(かすがいさい)と呼ばれる祭りが生まれ

人の縁やしあわせをつなぐ福あるお祭りとして

村びとたちにとても親しまれたのだそうです。

 

子どもたちに伝えたい春日井のむかし話

  1. 鎹祭(かすがいさい)前編
  2. 鎹祭(かすがいさい)後編

 

春日井のむかし話 鎹祭(かすがいさい)について

この昔話は、2009年春日井祭りの宵祭りで春日井JCの協働運動実践委員会で企画運営した鎹祭(かすがいさい)の中でうまれたお話です。