土地の資産価値について語る

今から30年ほど前、土地神話と呼ばれ、土地の価値は上がり続けると信じられた時代があった。ご存知のようにバブル崩壊後、地価は下がり続けたが、ここ数年、都心をはじめ、地方都市の一部で地価が上昇しており、やはり土地の需要は大きい。

土地の人気が二極化する意味

なんだかんだいっても、いつの時代も土地の需要は根強いものがあります。

しかしながら、昔とは大きな違いがあって、それは土地の需要が二極化していることです。とにかく土地を所有していれば、地価が上がり続けて、何もしなくても、資産価値が簡単に上がったという時代が25年ほど前まで存在したのは確かですが、平成30年の今、需要があるのは、都心をはじめ、地方都市でも一部の人気エリアばかりで、都会から離れた田舎の郊外など多くの土地の価値が下がりつづけているのが現状です。

だから、所有しているだけで資産価値が上がる土地というのは、ごくごく都会の一等地だけの話で、春日井でも勝川駅近辺や人気の住宅街だけです。いわゆる普通の土地はこの10年でも地価が維持されていれば良い方です。田舎の郊外の土地は下がり続けて買い手を探すのにも苦労する土地が増えていますから、固定資産税のことも考えれば、ただ所有しているだけでは、資産価値は上がるどころか、下がっている土地がほとんどではないでしょうか。

ちなみに、固定資産税の税率というのは、課税標準額に対して、1.4%です。都市計画税が+0.3%。その土地を上手に活用していようが、ほったらかしにしていようが、必ず払わないといけない税金です。

春日井の一般的な個人住宅の土地建物でも、年間15万~20万くらい固定資産税を払っていると思います。マイホームとして住んでたり、貸したりしていれば、やむを得ない必要なコストとも考えられます。しかしながら、地価が上がるならまだしも、価値が下がり続けても、土地を所有している限り、払い続けないといけないコストでもあります。

もし、そのコストを払い続けていったら、いつかはその土地の時価を超えてしまう時がきますね。毎年、1.4%ですから、70年払い続けたら、もう100%です。

地価が現状維持だったとしても、所有コストがかかって、正味の価値が目減りしているという話なんですが、結局、先祖代々とか大切な資産とか言っても、ただほったらかしで所有しているだけじゃもったいないし、子や孫に負の遺産をして残してしまう可能性があります。

古き良き時代もうらやましい限りですが、これからを生きていく我々の世代にとっては、地価が上がらない時代だからこそ、大切な資産として土地を最大限に活かすことをよく考えていかないといけないと思います。

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春日井シティ不動産株式会社代表。昭和48年生まれ。宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、心屋認定リセットカウンセラー。妻・子5人の7人家族。強みは、不動産売買や管理だけでなく、地域の商店会やPTAや神輿会など地元の縁やつながり。春日井の不動産と暮らしと人の魅力をブログで発信。お困りごとは24時間365日対応します。趣味はラグビーとキャンプ。