成年被後見人の居住用不動産の処分の取引完了しました

成年被後見人の居住用不動産の処分の案件

1年半がかりでようやく完了しました。

 

後見人である息子様が

成年被後見人となった高齢の父親名義の土地を

父の介護目的のために施設費用等の捻出も含め

売却するという案件でした。

高齢化や障害などで後見制度を利用する方は

毎年1万人以上増えているそうです。

後見による不動産処分案件もこれからますます増えることでしょう。

ただし、あくまで被後見人を不利益から守るための制度なので

後見人にとっては想像以上に厳格なルールに

かなりの負担と労力を要することも多いです。

 

すべて家庭裁判所の許可を得ないと進められないのですが

いくら息子でも、お父様の為という理由があったとしても

家庭裁判所はそう簡単には不動産処分を認めてくれません。

 

父親の財産を守るというのが大義なのですが

後見人であるご家族がお父様の為と思ってする行為が

裁判所からはお父様の財産を侵害する懸念を示されることも多くて

後見人家族も厳格すぎるルールで逆に苦労してました。

実際に今回の案件も一筋縄ではいきませんでした。

 

後見人案件で家庭裁判所との折衝以外でも

本件が市街化調整区域の土地であったため

買主が住宅を建築するために

春日井市の開発審査会の許可を要したり

上水道本管の延長工事だったりとか

旧家屋の建物解体工事で住替えもありました。

 

関係行政との調整が難しいことも多く

この案件の各調整とりまとめが不可能かと何度も思いましたが

買主様も本当にいい方で協力していただき

当初の予定よりも大幅に時間がかかってしまいましたが

最終的には無事に土地売買の取引完了となりました。

本当に売ることができるのかと心配していた売主様も

土地を購入してマイホームが建てられるのか不安にさせてしまった買主様にも

最終的にはとても喜んでいただけたことにホッとしています。

 

今回、成年被後見人の居住用不動産の処分について

私自身も初めての経験でしたが

いろいろと進め方や注意点などについて感じたことも多かったので

あらためてブログで取り上げてみたいと思います。

 

おすすめの記事