インターネット一括査定で後悔しない不動産会社の選び方

不動産売却のインターネット一括査定も一般的になってきましたが、メリットもあればデメリットもあるようです。A社の担当者が高く売れるというから売却をお願いしたのに、全然売れずに値下げばかり要請してきて困る。というご相談をよくいただきます。

インターネット一括査定サイトの上手な使い方

一括査定サイトを使うメリット

ボタンをクリックするだけで、同時に最大6社に査定依頼できるとか、いますぐ査定価格がわかるとか、とにかく便利でお手軽に高く売れるかのような一括査定サイトがたくさんあります。

売り手としては少しでも高く売りたいわけですから、一括査定で会社や価格を比較して選べるというのは、大変便利だとは思います。

ただ、一点だけ知っておいてほしいことがあります。

それは、仲介の査定価格というのは、絶対売れる価格じゃなく、売れるかもという予想価格ですということです。

 

車の買取一括査定との違い

不動産の査定価格というのは、不動産仲介業者が買取ってくれる金額ではありません。

車の買取なら、業者が提示した金額で買ってくれる金額ですから、一番高い金額を提示してくれる業者に売ればいいとの判断がしやすいと思います。

でも、不動産仲介業者が提示する金額は、この金額で売れるかもしれませんよ、という成約予想価格なのです。

 

一番高い査定価格を出した不動産業者を素直に評価していいのか?

例えば、不動産会社Aが、一番高い査定価格を提示してきたとしても、それはA社が買い取る金額じゃなく、売れるかもしれない成約予想価格です。

だから、その価格で売れる保証はないし、売れなくてもA社が責任をとってくれることはありません。

「A社が坪50万で売れるといったから、売却をお願いしたのに、全然売ってくれないじゃないか。」

「売れないばかりか、値下げばかり要請してくる。」

そんな不満の声もよくお聞きします。

 

不動産業者は査定価格をどうやって決めているのか?

そもそも、不動産仲介というのは、あくまでも売り手と買主の間をとりもつ仕事なので、業者が自分で買い取る金額じゃないというのは先にお伝えしました。

では、不動産業者はどうやって査定金額を決めているのでしょうか?

一般的には、近隣の不動産の過去の成約価格を目安とします。それをベースとして、良い点悪い点をプラスマイナスします。そして、売買市場の動向や買い手の需要によって総合的に判断するのです。

基本的には、どの業者も判断のベースとなる成約情報は同じものをみてるはずです。

そこからの判断が、各業者、各担当者の経験や人脈に基づいたプロとしての腕の見せ所であり、査定価格の違いが出るところです。

 

売主の高く売りたい気持ちにつけ込む査定

高額の査定価格に期待して売却をまかせたのに、全然売れない、時間が過ぎるばかりで、最後は大幅に値下げして売らざるを得なかった、なんていうのはよく聞く話です。

なんでこんなことが起こるのでしょうか?プロの不動産屋が査定した価格で売れないというなら、不動産業者の査定に何の意味があるのでしょうか?

そもそも成約予想価格ですから、絶対に売れるという保証はありませんし、プロでも相場を見誤ることもありますし、売り手も、そこを納得してうえでの結果なら、何の問題もないことだと思います。

でも、不動産業者として自分の査定価格で売れなければ、それは売主の期待を裏切ることになるわけで、プロとして恥ずかしいことなはず。

ですが、まずは売却の依頼をとるだけが目的で、とにかく他社より高額査定で売主の気を引こうとする業者もいるのです。

売却の依頼を受けたあとは、高くて売れないので価格を下げましょうなんて平気な顔で言ってきます。

 

インチキ査定の見破り方

売主としては、できれば高く売りたい、だまされて安く売りたくない、不安と期待が入り混じった中で、いい仕事をしてくれる不動産業者を見極めなければなりません。

その見極めのために、必要なのは、地元に詳しい3社に相談することです。つまり、相見積です。

沢山の業者に依頼すれば、高く売れるというわけではありません。地元の不動産取引に精通した業者がまともに査定すれば、査定価格が大きく違うことは、意図的じゃなければ、ありえません。

なので、まともな3社に話を聞けば、どなたでも不動産の相場のことが理解できるはずです。

飛びぬけて高い査定価格をだす業者がいたら、現実に今すぐその高い価格で買うお客様がいるのか聞いてください。

いるなら、買付証明書をもらってください。売れるように頑張りますというだけなら、ハッタリ査定かもしれません。

 

インターネット一括査定の功罪

インターネット査定は、簡単に複数の業者に相見積できるというのが画期的で、売り手にとっても無料で使えて便利なものでしたが、その反面、どんな物件でも高く売れるかのような誇大広告の影響か、業者も依頼をとるがための高額査定が横行するようになりました。

またインターネットの簡易査定なので、具体的なピンポイントの査定が難しく、かなり幅をもった査定価格の提示が一般的になったので、正確な査定を求める売り手とは、あまりマッチしてない仕組みになったと思います。

僕自身は、インターネット一括査定は、高く売る目的で使うのではなくて、ネットを通じて不動産業者の雰囲気や相場観を知る上ではお試し感覚で使うならいいと思います。いずれにしても不動産業者の見極めが必要です。

 

信用ある不動産業界になるために

不動産業者も査定した価格と実際に売った価格もいちいちスコアされて、AMAZONや価格ドットコムのように、担当者個人も評価される時代になるといいですね。

「この業者は、査定価格は高いけど、値下げばかりしてるわ」

「この担当者は、10件中7件、ほぼ査定価格で、成約してるわ」

そうなったら面白いですが、でもそういう時代になりつつありますね。

どうか後悔のない不動産売却を実現してください。

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ABOUTこの記事をかいた人

春日井シティ不動産株式会社代表。昭和48年生まれ。宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、心屋認定リセットカウンセラー。妻・子5人の7人家族。強みは、不動産売買や管理だけでなく、地域の商店会やPTAや神輿会など地元の縁やつながり。春日井の不動産と暮らしと人の魅力をブログで発信。お困りごとは24時間365日対応します。趣味はラグビーとキャンプ。